ママ友は、仲の良いときは心強いけれど、一度もめてしまうとなんとも厄介なもの。1対1ならまだしもグループとなればなおさらですよね。最近では、トラブル回避のために保護者同士の連絡先交換や集まりをあらかじめ禁止している幼稚園や学校もあるそうです。
そこで今回は、本当にあったママ友グループのいざこさとその顛末をまとめてみました。
ケース1:子ども同士のトラブルでグループ分裂
小さい頃から仲良くしているママ友親子とグループで遊んでいたというA美さん。最初のうちは良かったのですが、子どもたちが成長するにつれ、一緒に遊んでいるとケンカをすることも多くなってきました。そんなある日、ママ友Bさんから「A美さんの子どもにうちの子が叩かれた」という苦情が。
自分の子どもに事情を聞いたところ、先に手を出したのがBさんの子どもだったということもあり、A美さんは「子ども同士のケンカは子ども同士で解決させましょう」と提案したのですが、Bさんは納得してくれませんでした。そのうえ、子どもが叩かれたという事実だけをグループのママ友に言いふらしたことで、グループがA美さん派とBさん派に別れる事態に。
ママ同士は価値観の同じもの同士が残ったので付き合いやすくはなったのですが、Bさん派の子どもたちと突然遊べなくなった我が子には申し訳ないと思うA美さんなのでした。
ケース2:頼られすぎてグループから離脱
しっかり者と自覚のあるB子さん。ママ友とのグループLINEでは取りまとめ役のような存在になっていました。遊びの企画をしたりランチの場所を決めたり、ときには病院の紹介や送り迎えの代行まで。ところがある日、自分の通院のため子どもを1時間ほど誰かに預かって欲しいとメッセージを入れたところ、まさかの全員既読スルー。
悲しくなると同時になんだかばかばかしいと感じるようになり、グループからフェードアウトしたそうです。まとめ役を失ったグループはほどなく解散。B子さんはその後、お互い対等な立場で付き合える新たなママ友を見つけて楽しく過ごしているそうですよ。
ケース3:2人目が生まれたらグループから仲間外れに
一人っ子の子ども同士のママ友でグループを作っていたというC保さんは、2人目妊娠が判明した頃からグループのママ友とギクシャクしてきたといいます。「はじめこそ妊娠を喜んでくれたり、つわりの心配をしてくれたりしていたのですが、私のお腹が大きくなるにつれ、なんとなくみんなから距離を置かれるようになりました」
妊娠中で思うように動けないから誘いづらいのかなと思っていたようですが、どうやら原因はグループの中に2人目不妊のママが居たこと。C保さんの幸せそうな姿を見るのが辛いから誘わないで欲しいとみんなに言っていたようです。
2人目を生んでからのC保さんは同じく2人目を生んだばかりのママと仲良くしたり、新しいママ友を作ったりと以前のグループを離れて新しい人間関係を作っているそうです。
ケース4:働き始めたらグループから仲間外れに
子どもが小学校に入学するのを機に、パートで働きはじめたD代さん。それまで仲良くしていた専業主婦のママ友たちとはなかなか会う機会が少なくなっていましたが、事前に声をかけてくれれば休みは取れるので、「みんなでランチでも行こう!」と話していたそう。
ところが、仕事が休みの日に近所のカフェに1人で行ったところ、例のママ友グループとバッタリ。気まずそうなママ友達の表情をみて、働き始めたことで自分がグループから仲間外れにされたことを知ってしまったそうです。
その時はショックだったそうですが、仕事も充実しているうえ、小学校で新しいママ友も出来たことで過去を吹っ切ることができたそう。
ケース5:先生を巻き込んでのママ友トラブル
ママ友グループのトラブルで先生にまで迷惑をかけたというのが、小学生の子どもを持つE子さんです。「フルタイムで働いている私は、ママ友トラブルとは無縁だと思っていました。ところが、同じクラスのFさんから懇親会に誘われたことで、大騒動になったんです」
実はFさん、懇親会といいながらも自分が気に入った保護者にしか声をかけていなかったそう。それだけなら特に問題はなかったのですが、誘われなかったママの1人が、クラス担任に「保護者全員に声をかけないのは、子どもの仲間外れにつながるのでやめて欲しい」と告げ口をしたそうなのです。
そのため、クラス担任から保護者に向けて保護者同士の連絡先交換や交流をしないようにとの通達が。懇親会に行ったE子さんはFさんの仲間とみなされ、なんとなく居心地の悪い思いをしたということでした。
ケース6:嫉妬にまみれてグループ崩壊
幼稚園から小学校6年までずっと仲良くしていたグループが崩壊したと力なく笑うのは、私立中学に通う子どもを持つG香さん。きっかけはもちろん中学受験。G香さんを含む3人のママ友のお子さんが中学受験に挑んだのですが、第一志望校に合格できたのはG香さんのお子さんだけだったそう。
「受験の際は、学校や塾の情報交換をしたり励まし合ったりと戦友のような存在でしたが、うちの子だけが合格したとわかるや否や2人からの連絡はぱったりと無くなりました」。家も近所のためスーパーなどですれ違うこともあるそうですが、相手は完全にG香さんをスルー。
しかしながら、幼馴染である子ども同士は合否に関わらず今も仲良くしているそう。子どもたちのほうがよっぽど大人の対応だとG香さんは思うのでした。
グループに縛られずに上手にママ友と付き合おう
いかがですか。ママ友とはいいますが学生時代や会社員時代にできた友達と違い、共通点は同じくらいの子どもがいるということだけの場合も。グループで行動すれば、さらに考え方の違う人と接する機会も多くなります。ママ友グループというくくりにとらわれず、程よい距離を持ちながら上手にママ友と付き合っていきましょう。
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