一昔前は蔑みの対象だった「オタク」という言葉。例えば小太りチェック柄のシャツ、メガネ、パンパンのリュックといった服装を「オタクっぽい」と笑ったり、アニメゲームに熱中する人をオタクと評して気持ち悪がったりしたものですが、現在その風潮は大きく変化しています。

「歌い手・ボカロ」「2.5次元」などのニュージャンルが多い、10代のオタク趣味

株式会社パートナーエージェントが行なった「趣味と結婚」に関するアンケート調査によると、30代男女で自分のことを「オタクである」と自認している人は54.2%と半数以上。さらに若い世代では20代が65.2%、さらに10代となると、その割合は72.0%まで跳ね上がるのです。20代より下はもはや、オタクじゃないほうがマイノリティーといえます。

とはいえ、オタクといってもそのジャンルは多岐にわたります。そこで同調査ではまず、「読書」や「スポーツ」といった、イメージ的にオタクといってもサブカルではないジャンルを中心に、オタクである割合を年代別に質問。結果は次の通りとなりました。

読書オタクスポーツオタクなんて、オタクの偏見どころか爽やかで知的なイメージすらあります。

年代問わず一番多かったのは「読書」で、それに続くのは「スポーツ」「車」となっています。その一方で気になるのは、全体の7割以上がオタクを自認する10代の数値。全体を通して他の世代より上回っているジャンルが少なく、特に「グルメ(食べ歩きなど)」、「料理」といったジャンルは極端に少なくなっています。10代は食べ物関係にそれほど興味がないのでしょうか?

その一方、同調査ではアニメや漫画といったジャンルオタクを自認する割合を年代別に質問。すると、興味深いことが判明したのです。

ボカロ」はボーカロイドの略。ボカロ好きな人が普通の人とカラオケに行くと、ボカロを歌うかどうかの選択に迫られて悩むそうです。

このジャンルオタクを自認する割合を見ると、王道である「アニメ」「漫画」は20代が中心。オタク率の高い10代は、ここでもそれほど多くはありません。しかしその一方で、10代のオタクが際立って多いのは「アイドル・声優」「動画(YouTuber、Ytuber)」「歌い手ボカロ」「2.5次元」といったジャンル。つまり10代ではオタクジャンルの中でもさらに個性の強いニュージャンルの人気が高く、全く興味がない人にとっては話についていけない可能性の高さを感じます。

結婚相手の漫画やアニメ趣味、「許せる」と答えた人は約4割に

では、そんな10代が愛するマイナー色の強いオタク趣味について、結婚相手の趣味としてどこまでが許容範囲なのか聞いてみることに。結果は次の通りとなりました。

  • 結婚相手の趣味として許容できると答えた人の割合

漫画……44.1%

アニメ……41.5%

ゲームソシャゲ含む)……35.0%

動画(YouTuber、Ytuber、実況)……30.7%

アイドル・声優……26.1%

歌い手ボカロ……25.7%

コスプレ……21.0%

2.5次元……19.3%

フィギュアドール……19.1%

BL(腐女子)……16.6%

オタク趣味の王道であるアニメや漫画の許容率は約4割。10代に愛好者が多い「動画(YouTuber、Ytuber、実況)」「アイドル・声優」「歌い手ボカロ」は2~3割となっています。オタクがもはやマイノリティーではなくなったとはいえ、結婚相手と考えるなら、ジャンルによっては許容範囲から外れてしまう現実はまだまだ存在するようです。

東京・秋葉原は「オタクの街」といわれますが、最近はオシャレなお店も多いし訪日外国人もたくさんいて、オタクな雰囲気はそれほどありません。

ちなみに同調査によると、結婚後に趣味を理解してもらえなくても3人に1人が「見えないところで楽しむ」と回答しているそう。この先恋愛や結婚において、そういった相手のオタク趣味に関するスルー力も大切な要素となってくるかもしれません。

【調査概要】
調査主体:株式会社パートナーエージェント
調査方法:インターネット調査
調査対象:10~39歳の独身男女 1,500
集計期間:2019年9月25日10月2日

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