総合旅行プラットフォーム「エアトリ」(https://www.airtrip.jp/)を運営する株式会社エアトリ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:吉村 英毅)は、20代~70代の男女831名を対象に「定額制(サブスクリプション)」に関する調査を実施しました。


■調査背景


 最近、月額制で全国24カ所に滞在し放題サービスを提供しているアドレスとANAが提携して、滞在と航空券を月額定額で利用できるサービスを提供するとの報道がされました。これが実現されれば、多くの人の働き方や生活の仕方に影響を及ぼしそうです。そこで、本サービスについての賛否や人々の求める定額制サービスについて調査しました。


■調査結果概要


調査1:アドレスとANAによる滞在と航空券を月額定額で利用できるサービスが始まったら利用してみたいですか?


 「利用してみたい」は3割。


―「利用してみたい」と回答したのが30.6%の一方で、「利用してみたくない」は21.4%となりました。


調査2:住居について、できることならば色々な場所に住んでみたいと思いますか?


 「色々な場所に住んでみたい」は約半数。


―色々な場所に住むことに肯定的な人は48.8%(「とても思う」17.6%、「やや思う」31.2%)の一方で、否定的な人は34.5%(「あまり思わない」24.4%、「全く思わない」10.1%)となりました。


調査3:(働いている人)現在の働き方においてリモートワークが可能な環境ですか?


 自由な生活を阻害しているのは“労働環境”か?


―「色々な場所に住んでみたい」人は約半数の一方で、63.5%もの人がリモートワークは「不可能」と回答しました。


調査4:導入されて最も嬉しかった定額制(サブスクリプション)は何ですか?


 「ネット通信」「ジム」を抑えて、「通話・パケット通信」が1位に。


―「仕事でもプライベートでもスマホが手放せなくなっている中、料金を気にしないで使えることはとても嬉しい」との理由が多く挙がりました。


調査5:定額制(サブスクリプション)を導入してほしいものは何ですか?


 「電車・バス」「タクシー」を抑えて、「診察・健診」が1位に。


―「診察・健診」については年配の回答割合が高く、「年齢と共に色々と気になる部分が出てきたが、お金が掛かるのでなかなか病院に行けない」という声が聞かれました。




■調査結果


調査1:アドレスとANAによる滞在と航空券を月額定額で利用できるサービスが始まったら利用してみたいですか?


 ANAによると月額4万円からの定額住み放題料金に加えて月額2万~3万円を支払うと全国の航空路線に2往復できるサービスを提供する予定とのことです。このサービスを利用してみたいか聞いたところ、「利用してみたい」が30.6%、「利用してみたくない」が21.4%、「どちらとも言えない」が半数近い48.0%となりました。



 「利用してみたい」と回答した人に対して利用方法を聞いたところ、介護や仕事、帰省や移住など様々な回答があり、幅広い需要が窺えました。


●(「利用してみたい」と回答した人)どのように利用してみたいですか?


・介護一歩手前の親のために、実家との往復。(50代・男性)
・研究職なので、現地調査の際に使いたい。(50代・女性)
・単身赴任中なので自宅に月2回帰るために利用したい。(40代・男性)
北海道にいくら丼、香川にうどん等、グルメのためだけに贅沢な旅行がしたい。(40代・女性)
・休み前々日に宿泊地に移動し、そこで仕事をして休日も楽しみ夕方か夜に戻る。(50代・男性)
・沖縄・大阪・東京・新潟・札幌・福岡とか3ヶ月毎くらいに移り住みたい。(60代・男性)


調査2:住居について、できることならば色々な場所に住んでみたいと思いますか?


 「とても思う」が17.6%、「やや思う」が31.2%と肯定派は約半数となる48.8%となった一方で、「あまり思わない」が24.4%、「全く思わない」が10.1%と否定派も34.5%に上り、意見が拮抗しました。住居に関しては定住の方がリラックスできると感じる人も多いようです。



調査3:(働いている人)現在の働き方においてリモートワークが可能な環境ですか?


 リモートワークができれば定額制利用によって“旅をしながら生活する”ということも実現できます。そこで、「現在の働き方においてリモートワークが可能な環境かどうか」を聞いたところ、「常に可能」と答えたのは1割以下の7.3%で、63.5%もの人が「不可能」と回答しました。様々なサービスに定額制が導入され、生活の仕方の選択肢は益々広がる一方で、労働環境によって自由な生き方を阻害されている人が多いことが窺えます。



調査4:導入されて最も嬉しかった定額制(サブスクリプション)は何ですか?


 2・3位の「ネット通信」(18.4%)、「ジム」(4.7%)に大差をつけて「通話・パケット通信」(32.6%)が1位となりました。定額制が導入される前は高額な請求に驚いたり、速度制限でなかなかインターネットに接続できずにストレスを抱えた人が多かったようです。また現在、SNSの普及もあって仕事でもプライベートでもコミュニケーションを取ったり、情報収集をするのにスマホが必要不可欠なものになったのも選ばれた要因のようです。



●「通話・パケット通信」を選んだ人の理由


・昔、7万円の請求をされたことがあった。(40代・男性)
・常に人とリレーション・コミュニケーションを取る必要性があるため、他の娯楽などよりも重要度が高い。(50代・男性)
・利用料が多い時と少ない時があるが、定額制なら気にしないで使用できる。(50代・男性)
・電話代を気にせずいつまでも好きなだけ会話できるようになった。(30代・女性)


調査5:定額制(サブスクリプション)を導入してほしいものは何ですか?


 1位は「診察・健診」(31.9%)、僅差で「電車・バス」(29.5%)、「タクシー」(27.6%)が続きました。「診察・健診」に関しては病院に通う頻度の高い高齢層の回答割合が高く、2位の「電車・バス」については通学・通勤で使っている人から、免許返納を考える高齢者まで幅広い層に支持されました。



●「診察・健診」を選んだ人の理由


・高年齢になるといろいろな不具合が出てくるが、その都度精密検査等すると高額支払いとなってしまうので、一定の年齢になったら定額制度もいいのでないか思う。(60代・男性)
・高額医療費などで戻ってくるよりも、金額最大限の健康保険料として定額のほうが利用しやすい。(40代・男性)
・病院によって似たような診察で結構料金が違うので。(50代・男性)


●「電車・バス」を選んだ人の理由


自動車免許証を返納しようと思っているから。(70代・男性)
・定額で安くなるなら、毎日使うものなので得しそう。(30代・男性)
・駐車場代が高く自家用車を所持できないため。(40代・男性)
・日本は移動コストが高すぎて生活の自由度が低い。(40代・男性)


■調査概要


調査タイトル :「定額制(サブスクリプション)」に関するアンケート調査
調査対象 :20代~70代の男女831名
調査期間 :2019年11月7日11月10日
調査方法 :インターネット調査
調査主体 :株式会社エアトリ