紅葉の季節、落葉樹はそろそろ冬支度。イチョウの葉も黄色く染まり、地面を黄色く染めていきます。そのイチョウの落ち葉でできたバラの花に、つい見とれてしまう人が続出しています。

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 New草花あそび研究所の所長で、山と渓谷社より「あたらしい草花あそび」を刊行しているinoriさん。ツイッターで様々な自然のもの活かし、子どもでも作れるような簡単なおもちゃになるようなものや、人形などを作って紹介しています。

 「イチョウの葉を薔薇のようにまとめてみました。サクラの葉より中心部分を作るのが難しかったので、ただまとめて持つだけでもいいのかもしれません。外側の葉は乾燥してヒラヒラになっているものを選びました」と、イチョウの落ち葉でキレイな黄色のバラの花を再現しています。

 イチョウの落ち葉のバラの花は、3枚の写真とともに紹介。1枚目の写真には、出来上がったイチョウのバラの花を、イチョウの枝葉の向こうに広がる青空をバックに写しています。

 2枚目の写真には、近めに撮影されたイチョウのバラと、留めてある根元の部分。留めるのに使われているのは、葉っぱの軸の部分であることが分かります

 3枚目には、同じくイチョウでできたちょうちょと一緒手の上に乗せて撮影されたイチョウのバラの花。黄色いちょうちょが黄色いバラの花に近づいているような光景です。

 イチョウちょうちょは以前にもinoriさんが紹介していますが、イチョウのバラのツイートの下に作り方の動画をツイートしています。これ、意外と簡単にできるんですよ。

 このイチョウのバラ、初めてみる人は「綺麗!素敵!美しい!私も作ってみたい」といった声が多いのですが、「懐かしい、子どもの頃によく作った」という声も結構聞こえてきています。

 今みたいにおもちゃが多くなかったころは、自然が子どもの遊び相手。里山でバッタを捕まえたり、野イチゴ桑の実を摘んで食べたり、木の枝でチャンバラごっこをする男子がいたり、シロツメクサなどで花冠を作ったり……。大きな枝がたくさん落ちているのを見た時には、上手いこと組み立てて秘密基地みたいにしたり……。

 自然が豊かな公園や、外遊びでもなかなか草花に触れられる機会が減ってしまった子たちも多いかもしれない現代、こうした草花遊びを親子で楽しむことで、自然についての不思議や面白さ、そして環境についての興味がわいてくるのかもしれませんね。

 黄色いイチョウのバラの花、たくさん作って花束にしたら豪華な気分になれるかもしれませんね。

<記事化協力>
inoriさん(@kusabanaasobi)

(梓川みいな)

イチョウの落ち葉が黄色いバラの花に 落ち葉アートに「懐かしい」の声も