米国のF5ネットワークス(F5)は楽天モバイルと契約を結び、楽天モバイルの世界初の完全仮想化クラウドネイティブネットワークの構築と10月に開始したMNOサービス「楽天モバイル」を支援していく。楽天モバイルは、F5のネットワーク機能仮想化(NFV)を活用し、2020年に向けて5G対応サービスを拡充していく予定だ。

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 F5は、高速大容量(eMBB)サービスを実現する仮想化されたキャリアグレードNATやSGiファイアウォールDNSトランスペアレントキャッシュ、IPトラフィック最適化機能などを含む、N6/SGi-LANソリューションを提供している。今回の契約により、F5は、楽天モバイルにNFVソリューションを提供する。

 それにより、サービス・オーケストレーションの簡易化と最適化アプリケーションの可用性・パフォーマンス・安全性の確保、サービス展開のアジリティ(敏捷性)と自由度の確保、サービスのスケーラビリティ(拡張性)の予測を可能にする超低遅延なネットワークの構築が実現する。

 完全仮想化クラウドネイティブネットワークのデザインアーキテクチャーの処理能力を最適化、進化させ、管理能力を保ちながら拡張性と柔軟性の向上をサポートしていく。

 F5のソリューションを導入するにあたり、楽天モバイルのタレック・アミンCTO(最高技術責任者)は、「F5のようなパートナー企業が持つ業界最高レベルの技術を活用することで、ソフトウェアとクラウドにより実現するスピードで、革新的で拡張性の高いネットワークを構築し、高品質で費用対効果の高いサービスをお客様に提供していく」とコメントした。

F5が楽天モバイルの5G対応サービスを支援