観光で訪れる中国人が、日本でまず注目するのはその居住空間のきれいさだそうだ。中国人から見ると、日本ではホテルやレストランなどの公共の場所だけでなく、一般家庭も概ねかなり徹底的に掃除されているように見えるようだ。その家庭内のきれいさに貢献しているのが、日本の主婦たちだ。なぜ日本の主婦はこれほど「掃除力」が高いのか? 中国メディア日本二三事がその理由に答えている。

 大きな理由の一つが、日本の主婦たちは整理整頓や清潔さのメリットをよく知っているから、と分析している。

 中国メディアは部屋を汚くしていることからもたらされるメンタルや思考への悪影響を列挙している。例えば散らかった環境の中で生活していると、その空間全体にだらしない雰囲気になり、そうした状態が空気のように家庭内のすべてに蔓延していく。掃除されていない状態が続くなら、家族全員のメンタルもネガティブなものになりやすい、と指摘。

 一方。主婦たちが率先して家を清潔することで、家庭環境がより爽やかになり、感情面でも循環になり、心身ともに健康で快適に暮らすことができる。また、部屋がきれいで整っていれば、人生でいろんな問題に直面しても、前向きで積極的な思考で解決しやすくなるそうだ。こうした積極的なメンタルと整理された思考が、子どもや外で働く夫たちにとって良い影響をもたらすと分析している。さらに、母親が率先して掃除をしたり、手伝わせたりしていると、子どもたちも自然と掃除好き、整理整頓好きになる。

 では、自分には掃除力がない、と感じる人はどうすればいいのか? まず日本人にならって、不要なものを捨てること、つまり「断捨離」から始めるのはどうか、とアドバイスしている。例えば、まず壊れたものを処分し、無駄なものは捨てるようにする。こうした不要なものを捨てる過程で自然と掃除もはかどっていくというのだ。

 こうした日本人の主婦の掃除力に関する記事に対して、ネットでも様々なコメントが寄せられている。「日本人の掃除好きはある種芸術の域に達している!」とか、「老若男女問わず、どんな人でもきれいな環境がきらいな人間はいない」などと様々なコメントが寄せられている。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)

日本の主婦の「掃除力」がこれほど高いはどうして?=中国メディア