育児では夫婦間の喧嘩が絶えないようだ

結婚は、成熟した大人の男女が結ばれるもの、と思ったら大間違い。むしろ未熟者たちが、すったもんだしながらもなんとか協力しあっていければ上々、というものでしょう。ヤフー知恵袋に11月上旬、「夜中に旦那が無言で家出をしました。」という相談がありました。相談者は、生後2か月の赤ちゃんの世話に追われる母親です。

発端は、子どもとお風呂に入る準備のため、夫に子どもの世話を頼んだことでした。夫は子どもが大泣きしても、泣き止ませる努力をせず、座りながら膝に置き携帯とテレビを見ていたそう。過呼吸になるのではと心配するほどの泣き声に心配した妻は、「泣き止ませて」と2度言いましたが、「は?抱っこしてるやろ」と逆ギレされました。(文:篠原みつき)

「何してるん?1人でやるって言ったよね?」と咎めると、夫は「は?」と家出


子持ちの筆者も覚えがありますが、生後2か月は首も座っておらず、一緒に風呂に入ることは難しいもの。自分を洗う間などは子どもを見てくれる人がいれば助かります。しかし妻は夫の態度にイラついて、「もういい。1人でやる。子どもが可哀想」と言い、子どもを落ち着かせてから急いで入浴。

その後、無言で子どもの服を脱がせていた夫に驚き、「何してるん?1人でやるって言ったよね?」と咎めると、夫は「は?」と不機嫌になり、無言で家から出て行ったそう。彼女としては、「手伝ってくれるならゆっくりお風呂に入ってなどの一言が欲しかった」といいます。

結局夫は一晩中帰らず、お互い連絡していない状態で、「私は悪くないと思っているので謝りたくありません」と頑なです。最近子どものことで喧嘩ばかりしており、夫は休日ほとんど寝てばかり、と不満を漏らし、

「玄関にチェーンロックしてやりました」
「仕事着を取りに来るだろうけど、謝るまで放置です」

などと半ばやけくその様相で、「皆さんならどうしますか?」と尋ねていました。こうした夫婦の揉め事は、はじめての育児によくある話です。お互い慣れない上に妻は寝不足イライラして気持ちがすれ違うというパターンに、どっぷりハマっています。

「夫に好きなだけ寝られると殺意が湧くのはすごく良くわかります」

相談は注目を集め、閲覧数は12万を突破。回答数は260を超え、賛否両論が上がりました。妻に共感する人は、

「まだ生後二ヶ月の壮絶に眠い時期に、夫に好きなだけ寝られると殺意が湧くのはすごく良くわかります。私にも寝させろや!」

と夫を批判。妻の怒りはよく分かる、離婚しよう、旦那には期待しないほうがいい、という声が多数上がりました。一方、夫に対する同情も少なくありません。「チェーンロックをかけて家に入れないようにするのは虐待ですよ」という批判をはじめ、多かったのが、

「男はそんなもの、父親の自覚が出るのはまだまだ先」
「あなたが一つ大人になり、行動や言い方を変えれば」
「うちの妻はコントロールが上手(中略)旦那さんをうまく転がすのって奥さんにとって重要なことだと思います」

など、譲歩して言い方を変えれば"あなたも楽になるから努力せよ"と諭す声でした。しかしこれ、寝不足で疲れた人にはなかなかハードルが高い技でしょう。

共感が多かった回答は、「旦那さんのやろうという気持ちを貴方が遮ってしまったから、旦那さんは嫌になったのではないでしょうか?」とする助言です。

「疲れてイライラしてるのはお互い様ですし、協力して1人になれる時間を作ってみてはどうでしょうか?冷静になれば見えてくるものもあると思います」

と諭す声に、筆者も同感です。「お互いに思いやりと感謝の気持ちを持って」なんて、疲れた体にはきれいごと。とにかく、「寝なさい」と言いたい。相談からは義母と関係が良いことも伺えたので、義実家や両親を頼ってもいい、とにかくお互い休み時間を確保することをお薦めしたいです。

しかし後の妻の書き込みから、帰ってきた夫はチェーンロックを壊して家に入ったことが判明。今後の夫婦の行方が心配です。

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