女子高生(paylessimages/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

秦野市広報広聴課主任主事の男性職員(34)が、自宅で女子高生にみだらな行為をしたとして、8月に県青少年保護育成条例違反の疑いで逮捕されていたと13日発表した。しらべぇ編集部は、秦野市から詳しい話を聞いた。

■プライベートで出会った

市の人事課によると、同職員は2018年12月に、18歳未満であった被害者(女子高校生)とみだらな行為をし、神奈川県青少年保護育成条例違反の容疑で2019年8月22日に逮捕された。

職員と生徒の間で示談が成立し、10月28日に不起訴処分(起訴猶予)となったという。 職員は2018年秋に、SNSを通じて女子高生と知り合った。

そして、警察に逮捕されたあと、8月30日から療養休暇を取っていた。職員は2008年4月に採用。市の聴取に対し、「会う回数を重ねていく中で、仲が良くなった。趣味の写真を通して知り合い、親密な関係になった」などと説明したという。

この女子高生とは、職務上で知り合ったのではなく、あくまでプライベートで出会ったとのこと。

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■「処分が甘い」という声も

市は今月13日付で、職員を停職3カ月の懲戒処分にした。停職の期間中は、給与などは一切支払われない。市は合わせて、監督責任を問い、上司にあたる課長と課長代理(現・担当課長)を訓告、元市長公室長(部長職)を口頭厳重注意とした。

一方で、世間からは「職員に対する処分が甘いのではないか」という声があがっている。

こうした状況について質問したところ、人事課の担当者は「そういった声は承知している。処分は、市の規定及び過去の処分例や他の自治体の処分内容も加味して行った。職員に今後復帰する意思があるかどうかは、まだ確認していない」と話した。

■全職員に服務規律の徹底を

この件に関して、秦野市の宮村慶和副市長は、「市民の皆様から信託を受け、全体の奉仕者として行動すべき本市職員が、このような不祥事を起こし、深くお詫び申し上げます。改めて全職員に服務規律の徹底、綱紀の粛正を厳命し、信頼の回復に努めます」とコメントした。

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(文/しらべぇ編集部・おのっち

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