働き方改革で時間外労働の上限規制が導入され、企業に体制の変化が求められる昨今。しかし、何も変わらないまま残業だけなくし、体裁を取りつくろう会社もあるかもしれない――そんな想像を描いた漫画がTwitterで話題です。前置きに「フィクション」とはあるけれど、本当にありそうで怖い。

【その他の画像】

 作者の木村まつりさんいわく、「ブラック企業という汚名を返上しようとする会社」のお話。ある日の朝礼で、幹部から「今日から残業は禁止」とのお達し。前月に100時間以上残業していた主人公は「仕事終わらなくね?」と疑問を抱きますが、素直に定時で帰ります。

 その月、会社の売上は激減。無策のまま残業だけなくしたのだから当然なのですが、幹部は「売上を下げて良いとは言っていません。なんとかしてください」と、禅問答のような無茶を言ってきます。社員は一休さんじゃねえんだぞ? もともとの会社のブラック気質に染まっているのか、主人公は仕方なくサービス残業をしてしまいます。

 そして翌月、さすがに露見するとまずいようで、サービス残業にストップがかかりました。幹部の指令は「定時後会社にいたら残業代を払わないといけません。でも払いたくないのでそのうえでなんとかしてください」などと、いよいよ足利義満じみてきます。将軍様、まず帳簿から手当を出してくれませんか? 結局主人公は仕事を家に持ち帰るのでした。

 感想のリプライを見ると、「なんて現実味のあるフィクションなんだ」「なんか最近身内から聞いたことがあるような話」などと身につまされた人が多い様子。「仕事を持ち帰るのも情報漏洩のリスクから禁止になりそう」「まだ早朝出勤という手が」「そのうち人件費カットのためリストラが」など、その後の展開を妙に生々しく考える人もいて、この漫画は本当にフィクションであってほしい。

作品提供:木村まつりさん

業務の効率化といった策もなしに、ただ定時で帰れという……