ビオ、オーガニック、ナチュールなど、定義や位置付けによって違いはありますが、ワインでは聞き馴染みがあるのに、日本酒だとピンとこないという人が多いのではないでしょうか。
日本酒の魅力をより多くの人に知ってもらうため、新しい飲み方や楽しみ方を定期的に提案している『日本の酒情報館』(東京・虎ノ門)では、そんなオーガニックな製法で造られた日本酒を「bio(ビオ)酒」と名付け、数量限定で販売しているんです。
実はオーガニックな製法で造った日本酒をリリースしている蔵元は全国各地にあります。ただし、Bio酒を10種同時に提供できるのは、全国約1730の蔵元が所属する日本酒造組合中央会が運営する「日本の酒情報館」だからこそ。
というわけで、bio酒とは一体どんな味わいなのか、ここでは試飲が可能な10銘柄から、とくに注目のbio酒を4種ピックアップしてご紹介します。
「仙禽 オーガニック ナチュール」せんきん(栃木県)
栃木県さくら市産のオーガニック米「亀ノ尾」を使用し、酵母無添加(天然蔵付き酵母)で古式の生もと仕込みを忠実に再現した完全無添加の超自然派日本酒。クルミのような香ばしさと丸みのある味わいが口の中でふわっと広がります。「仙禽(せんきん)」とは神に仕える鳥「鶴」のことで、鶴の姿を模したモダンなラベルが印象的です。
「五人娘」寺田本家(千葉)
自然食ファンはもとより、お酒好きにも自然酒を醸す蔵元として知られる「寺田本家」。無農薬栽培の酒米を使った昔ながらの生もと造りが身上。「五人娘」は深い旨みとふくよかな香り、コクのある味わいが楽しめる「寺田本家」の看板商品です。
「祷と稔 金紋錦」福光屋(石川)
豪雪地帯ゆえ栽培が難しく、幻の酒米といわれた金紋錦の、福光屋独自の有機栽培米のみを使用。丹念に仕込んだ有機純米酒「祷と稔(いのりとみのり)金紋錦」は奥行きのある甘い香りとわずかな苦味が特徴。パッケージデザインは「ミナ ペルホネン」のデザイナー皆川明氏によるもの。
「さくや」通潤酒造(熊本)
清らかな湧水と良質な米に恵まれた熊本県山都町にある老舗酒蔵「通潤酒造」。契約栽培の無農薬米のみを原料とした純米酒は、力強い酸味と旨みをしっかり感じられる山里の酒です。
さらに、その日のおすすめ3種の飲みくらべが楽しめる「bio酒セット」もオススメです。飲みくらべすることで自分の好みの傾向がわかり、お気に入りが見つかったら購入することもできます。各銘柄とも数量限定入荷のため、売り切れ次第、きき酒は終了となります。
これからますます注目される自然派の日本酒を、この機会にぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
●DATA
「日本の酒情報館」
住:東京都港区西新橋1-6-15 日本酒造虎ノ門ビル1F
TEL:03-3519-2091
営:10:00~18:00
休:土・日・祝日・年末年始
https://www.japansake.or.jp/sake/know/data/index.html
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