IoTプラットフォーム事業を手掛けるエナジーゲートウェイ(東京都港区)は、住宅に設置された電力センサーとIoT機器を連携させスマートホームを実現するスマートフォンアプリ、「ienowa(イエノワ)」の提供を発表した。賃貸管理会社やハウス―カーなどの住宅事業者向けに住宅管理システム「hitonowa(ヒトノワ)」の提供も同時に開始する。
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AIやIoT技術を利用し、電気の使用量を最適化して消費電力を抑えたり、家電と連携して生活を便利にしたりするスマートハウス。従来の住宅関連業界だけでなくさまざまな業界からも注目され、市場も拡大しつつある。
ienowaは、分電盤に取り付けた電力センサーを通じてスマートホームを実現するスマートフォンアプリ。電気料金の内訳が可視化でき、家電ごとの消費電力のランキングが分かるため、節電に役立つ。また、家電の使用履歴から家電の消し忘れの確認や留守中の子供の行動見守りなどの機能を持つ。電力センサーがあれば、家電ごとにセンサーを取り付ける必要もない。
事業者向けの住宅管理システム「hitonowa」は、電力データから居住者の生活を推測し、それを活用した営業戦略の立案・実行支援を可能にする。これにより、住み替えやリフォームの提案、生活サービスの案内などを、最適なタイミングで行えるという。これまで電話やメールで行っていた居住者との連絡や情報提供も、管理システムから行うことにより効率化が可能となる。
ienowaと hitonowaには、家庭の分電盤の測定データから家庭内のどの機器がいつ、どのくらい使われているかを自動的に分析してデータ化する機器分離推定技術が利用されている。この技術を開発したインフォメティスは、ソニーからスピンアウトしたエネルギーITベンチャーだ。AIBOなどのAI技術を開発したメンバーが機器分離推定技術の開発に携わっている。
エナジーゲートウェイでは今後、ienowaとhitonowaの提供により、電力センサー1つで実現できる、暮らしの利便性向上に取り組んでいく方針だ。
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