元ブラジル代表MFガンソ、自身を抜いた選手の脛を目掛けてキックもノーカード

 ブラジル1部で衝撃のラフプレーが発生し、物議を醸している。ボールではなく脛を狙って蹴り上げる悪質キックに、「臆病者」「馬鹿げている」などと批判の声が噴出。元ブラジル代表選手が批判に晒されている。

 問題となっているプレーが生まれたのは、フルミネンセ対アトレチコMGの一戦。前半16分にフルミネンセがオウンゴールで先制して迎えた前半24分だった。

 タッチライン際でアトレチコMGのMFルアンがボールをキープし、フルミネンセの元ブラジル代表MFガンソの脇を抜ける。至って普通のプレーだったが、突破されたガンソは何を思ったのか、ボールではなくルアンの左脛を目掛けて利き足の左足で全力のキックを繰り出したのだ。

 幸い、ギリギリのところで脛には当たらなかったようだが、当然ながらルアンは激怒。しかしこのプレーにはイエローカードすら提示されず、“お咎めなし”に終わった。試合はその後、アトレチコMGが終盤に同点に追い付き、1-1で終了となっている。

 ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」公式ツイッターは、ガンソの“脛”キックの瞬間を動画で公開。返信欄には「臆病者!」「馬鹿げている」「もう3部に行ってくれ」「“元”名選手」と多くの非難が集まり、「これがレッドじゃないなんて…」「審判は寝ていた」と渓谷すら出なかった判定を責める声も多く寄せられていた。

 かつてはブラジル代表に名を連ね、スペイン1部セビージャでもプレーしていたガンソ。今年1月から母国に復帰してプレーしているが、次はラフプレーではなく好プレーでその名前を聞きたいところだ。(Football ZONE web編集部)

かつてセビージャなどでプレーをしたフルミネンセMFガンソ【写真:Getty Images】