飛行機での長旅はペットに負担をかけることはわかっているが、諸事情によりどうしても同行させなければならない場合がある。
しかし、航空会社にはそれぞれの規制がある。全てのペットを機内持ち込みにはできず、貨物室に預け入れたり、最悪の場合は別々のフライトで目的地に行ったりしなければならないこともある。
ロシアのある男性は、愛猫を貨物室に預け入れるよう航空会社から指示された。かわいがっている猫を貨物室に入れたくない。一緒に機内客室にいたい。
そこでチェックインの時に替え玉作戦で規則を回避したのだ。だが後に航空会社にばれてしまい、保有している全ての航空マイルとマイレージサービスを剥奪されることとなる。
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飼い猫を連れた男性、乗り継ぎ時に問題発生
ミハイル・ガーリンさん(34歳)は、ラトビアの首都リガからロシア極東ウラジオストクまでの飛行に、愛猫ビクトルを同行させた。
リガからモスクワまでのフライトでは、ビクトルを機内客室に持ち込むことが許可されたが、乗り継ぎのモスクワで問題が発生した。
ロシアの航空会社アエロフロートが、チェックイン時にミハイルさんに、ビクトルの機内持ち込みを拒否したのだ。
ビクトルの体重は10kgとややぽっちゃりだったため、「客室持ち込みの猫の体重8kgまで」という制限を超えていたからだ。
ビクトルと貨物室に預けるよう指示されたミハイルさんは、「ビクトルは8時間も暗い貨物室で耐えられない。後々トラウマになってしまう、かわいそうだ」と訴えたが、航空会社スタッフは無視した。
止む無く、乗る予定だった便をキャンセルしたミハイルさん、近くのホテルに宿泊し、なんとかビクトルを客室に持ち込むための作戦を考えた。
そしてある戦略を思いつき、翌日再び空港へ戻った。
替え玉猫でチェックインを通過し、ビクトルを客室へ持ち込む
ミハイルさんは、モスクワで友人の女性が飼っているフィービーという猫を一時的に借りることに成功。フィービーは体重が8㎏に満たないので機内に持ち込むことができる。
友人と連れ立って空港へ出向き、フィービーをビクトルの替え玉としてチェックインした。フィービーは問題なくチェックインもセキュリティーも通過。そこでミハイルさんは、フィービーを飼い主に戻し、ビクトルと交換。まんまと航空会社の目を欺いた。
フィービーはビクトルがチェックインした後、友人と共に戻っていったので飛行機には載っていない。
Facebookに写真を投稿したことで航空会社にバレる
12日、ミハイルさんはFacebookに事の一部始終を綴り、ビジネスクラスの客室に乗り込んだビクトルが、ミハイルさんの座席前に置かれたシャンパングラスの向こう側に座っている写真をシェアした。
この1件はロシアの愛猫家らをおおいに笑わせた。ビクトルはたちまち話題の猫となり投稿は拡散されていった。だがそれがあだとなった。
保有していたマイル全てとマイレージサービスを剥奪
航空会社規則に違反したとして、事態を深刻に受け止めたアエロフロート側は、監視カメラなどの確認をして調査を進めた。
そして、ミハエルさんが猫の替え玉を用いてチェックインをすり抜けていたことを確認し、ミハエルさんが保有していた40万近くのマイル全てを無効にし、マイレージサービスから除外した。
この結果が発表されると、再びネット上は盛り上がった。
ミハイルさんに対する処罰が「厳しすぎる」とビクトルファンらは、ロシア語でハッシュタグを付けて抗議をする一方で、Twtterにはコラ職人による、ビクトルのミーム画像が次々と投稿された。
Naturally there are some good memes about Aeroflot's harsh stance on fat cat transport pic.twitter.com/3dc5gqPEbb
— max seddon (@maxseddon) November 12, 2019
@lufthansa One Love Forever!@aeroflot return bonus miles to every cat! pic.twitter.com/Uk5Aem2Q7n
— Васькой звать (@KOT_B_CMETAHE) November 14, 2019
— А. Шляпужников 🔞 (@che_ka) November 14, 2019
更にネット上では、アエロフロート側がとった判断について、「ビクトルを無料アップグレードしてあげていれば、航空会社側はヒーローと称賛されていたが、いいPRになるはずの機会を見逃した」という指摘もあがっているようだ。
References:UNILADなど / written by Scarlet / edited by parumo
全文をカラパイアで読む:http://karapaia.com/archives/52284678.html
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— カラパイア (@karapaia) 2017年12月9日
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