質の良し悪しは別として、国内で何でも生産できるようになった中国では、製造業において外国の助けはもう必要ないという人までいる。では、部品1つに至るまで完全な国産100%の製品はどれだけ作れるのだろうか。中国メディアの今日頭条は8日、「他国の助けを全く受けず、他国の特許も部品1つも使わずに100%国産のスマートフォンを作れるか」と疑問を投げかけ、それについて考察する記事を掲載した。

 中国で「海外の特許を全く借りずにスマホを作る」ことはできるのだろうか。記事によると「答えはもちろんノー」だという。部品を作ることはできるが、「スマホ製造に必要な部品の特許は海外にある」からで、新たな特許の開発研究は科学技術の改革と長い時間が必要であるため、現時点では海外の特許がなければ完全国産化は無理だと説明している。

 では、「海外の部品を使わずに100%国産のスマホを作ること」はどうだろう。記事によると、これはできるという。例えば、ファーウェイのP30proのように、今でもすでに「ハード面で純国産に近い」スマホもあるという。また、国産でない部品も国産品を使うことは可能だとしている。例えば、スマホのカメラに使用される画像センサーやメモリは、現状では海外メーカーの部品を使用しているものの、「良し悪しを別とすれば変えられる」としている。

 しかし、これに賛同しない中国人は少なくないようで、記事に対して反対意見が多くみられた。「特許も部品も、本当の意味での国産スマホは国内のどのスマホメーカーも1台も作れないはずだ」、「ただ電話できるだけの携帯電話なら中国だけで作れるが、高性能のスマホとなると話は別」など、中国では純国産のスマホは作れないという意見が多数を占めていた。

 また、そもそも国産100%のスマホは、今の時代どこの国も作れないという意見もあったが、経済がグローバル化している今日では、確かにどの国であっても純国産のスマホを作るのは難しいだろう。日本はスマホ製品では弱くなってしまったが、部品の分野では大いに存在感を発揮している。やはり技術力においてはまだまだ先端を行っていると言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国は「他国の助けを一切借りず」に100%国産のスマホを作れるか?=中国メディア