17日、2019Jリーグユースカップ決勝がミクニワールドスタジアム北九州で行われ、ガンバ大阪ユースを4-0で下した名古屋グランパスU-18が優勝した。

試合は、11年ぶりの載冠を狙うG大阪ユースがキックオフから攻勢の展開に。8年ぶり2度目の奪還を睨む名古屋U-18を相手に攻守の切り替えで上回り、積極果敢にフィニッシュの形を作り出していく。

だが、徐々に出足の鋭さを際立たせた名古屋U-18にペースが傾くと、31分に高い位置で相手のミスパスを奪った榊原がボックス右で相手GKと交錯して、PKのチャンスを獲得。榊原自らが左足でゴール左に決め、先制する。

なかなか決定機を生かせず、1つのミスから失点を喫したG大阪ユース。38分にロングカウンターから大谷が個人技でバイタルエリア中央に持ち込み、強引に右足を振り抜いていくが、惜しくもクロスバーを叩いてしまう。

すると、前半終了間際の43分、高い位置でボールをかっさらった田邉がボックス右の村上にパス。その村上が中に切り込み、左足シュートをゴール左に決め、名古屋U-18が効率よくゴールを積み重ねてみせる。

2点ビハインドG大阪ユースが後半も立ち上がりからボールの主導権を握るが、名古屋U-18がタイトな守備を徹底。そのなかで、後半の長い時間帯で守勢を強いられたが、G大阪ユースに反撃の隙を与えない。

そうした戦況のまま終盤を迎えると、左CKの流れから二次攻撃に転じた89分、ボックス右の牛澤が味方の折り返しダイレクトで合わせたボールが大きく弾み、相手GKの頭上を越えてゴールイン。名古屋U-18が試合を決定づけた。

さらに、その名古屋U-18は後半アディショナルタイム2分、ボックス左からのクロスに岡崎がヘディングで合わせてトドメの4点目。G大阪ユースに快勝した名古屋U-18がJリーグユースカップを制した。

これで、名古屋U-18は今夏の日本クラブユース選手権に続くタイトルとなり、今シーズン2冠目。3冠の可能性を残している。

ガンバ大阪ユース 0-4 名古屋グランパスU-18
名古屋U-18】
榊原杏太(前32[PK])
村上千歩(前43)
牛澤健(後44)
岡崎流也(後45+2)