ブラジル代表のレジェンドであるリバウド氏が、アルゼンチン代表との“スーペルクラシコ”でミランMFルーカス・パケタに背番号10を与えたチッチ監督の決断に苦言を呈した。同氏が自身の公式インスタグラムでセレソンの10番に関する持論を語った。

15日にサウジアラビアで行われた国際親善試合のブラジル代表vsアルゼンチン代表は、アルゼンチン代表の背番号10を背負ったFWリオネル・メッシのゴールによってアルゼンチンが1-0で勝利した。

同試合後、元セレソンの10番だったリバウド氏は、同試合で代表通算10キャップ目のパケタがエースナンバーを背負ったことに関して、「敬意を欠く」と厳しい指摘をしている。

「ブラジルとアルゼンチンの試合を見た。その際にパケタが背番号10を背負っているのを見て悲しい気持ちになった」

「そのユニフォーム(セレソンの背番号10)は世界中に知られていて敬意を払われているものだ。だからこそ、ベンチに座っていたり、半分の時間しかプレーしないような者に与えられるべきではない。それは敬意を欠いている」

「この番号はペレやリベリーノ、ジーコ、リバウド、カカ、ロナウジーニョネイマールといった面々が背負っていたことで有名だ」

「私はパケタのことを非難するつもりは毛頭ない。しかし、チッチや彼のスタッフは背番号が与える重みを理解する必要がある」

「彼らはパケタのような22歳の将来性のある若者を燃え尽きさせてはいけない。彼は周囲によって守られるべきだ。ロドリゴがレアル・マドリーで受けているのと同様のやり方でね」

ここ最近のサッカー界では背番号に関して比較的フレキシブルな対応が目立つが、代表レベルや一部のビッグクラブなどでは背番号=“○○の後継者”という意味合いが強くあり、その重みを深く理解しているリバウド氏はチッチ監督の今回の選択に一言言わざるを得なかったようだ。

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