以前、「法政大学の入学式、第一志望の新入生0人説を検証」なる動画をアップし、炎上したYouTubeチャンネルの「wakatte.TV」。

10日公開の動画で法政大に乗り込み、チャンネルの好感度を調査する動画が注目を集めている。

■炎上の経緯は……

塾講師のびーやま氏、ふーみん氏から成る「wakatte.TV」。4月にアップした動画では、武道館で行われた法政大学の入学式を訪れ、学生たちに法政大が第一志望だったか聞いていくという企画を行なった。

入学式という晴れの場で、第一志望に不合格したことを尋ねた彼らの姿勢に、ツイッター上では非難の声が相次ぎ、炎上する事態となった。(※動画はすでに非公開になっている)

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■もうさすがに許してくれてる説

そんな騒動から約7ヶ月経ち、法政大のキャンパスを訪れることになったふたり。今回は「さすがにもう怒ってないんじゃないか説」を検証するという企画だが、当時の炎上が相当こたえたのか、「タブー大学みたいなとこがある」「やばかったね」と笑顔ながらも、他の動画ほど勢いはない感じ。

最初に話を聞いた男子学生は炎上騒動以前の高3の頃から同チャンネルを観ていたそうで、彼らが炎上したことも「ちょっと嬉しかったっすね」と答えるなど印象は悪くない様子。参考書の使い方に関する動画や、地方大学に焦点をあてた動画などを配信していることが、高校生時代には良かったそうだ。

次に話を聞いた学生も「そういう人(第一志望を落ちて法政大に来た人)が周りに多いので妥当な方かなと」と、入学式で聞いたという状況性はさておき、偏差値的に滑り止めになっているのを指摘されること自体は怒ってはいない様子だった。

■「ぶん殴る」レベルで怒った人も

しかし、母親に聞いて騒動を知ったという男子学生は今はなんとも思っていないものの、当時は「いい感じはしないなあって感じ」だったことを明かす。ふーみん氏も「受かったあとやのにね」と反省の色を浮かべた。

また、自身は怒っていないと話す3人組の男子学生のひとりが「必修のクラスで隣になった男が、その話出したらブチ切れてました」と告白。「今度見たらマジぶん殴ってくる」と言っていたそうで「wakatte.TV」のふたりも「殴りに来てください」「一発くらいなら我慢します」と語ったのだった。

■ネットでは良く見かける炎上

「炎上」という言葉が定着して久しいが、実際に炎上を経験したことがある人はどれくらいいるのだろうか。しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,365名を対象に調査を実施した。

調査の結果、「炎上した経験がある」と回答した人は全体の4.4%と判明。ネット上に目を向けると日々炎上騒動が起こっているように思えるが、実際に経験した人は1割にも満たないようだ。

炎上した経験

時折過激な企画を含みながらも、大学入試や学歴を扱った動画は、高校生の間で一定の人気を誇っている同チャンネル。とくに、情報が少なく、実際に大学に足を運ぶことが難しい地方の学生には役立っているはずだ。

入学式という場で不合格経験について聞くのはさすがにTPO的に問題があるだろうが、反省しているのは間違いない。参考書が教えてくれない真実をいろいろと伝えてくれるという点にも、注目する人が増えていくのを期待したい。

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(文/しらべぇ編集部・宝田洸太

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2016年4月22日~2016年4月25日
対象:全国20代~60代の男女1365名(有効回答数)

「法政大第一志望0人説」で炎上のユーチューバー 大学に乗り込んだ結果…