頭を抱える(Srdjanns74/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

頭蓋骨の半分が粉々になるほどの怪我を頭部に負った結果、手術で砕けた骨を除去するはめになった男性がいる。その結果、頭の片側は大きく陥没。この怪我ゆえに体も動かせなくなってしまったが、男性に重傷を負わせた男は短い服役を経て刑務所を後にした。

■帰宅中に起きた惨事

ふたりの息子(11歳、7歳)をもつ良き父親で友達も多かったという米ニューヨークの男性(32)が、帰宅途中にいきなり男に襲撃された。

この時、男性の頭蓋骨はなんと粉々に。鼻の骨も折れていたほか下唇もちぎれる寸前の状態で、医師団も男性が生きた状態で搬送されてきたことに驚いたという。

その後に頭蓋骨切除術が行われたが、これにより男性は頭の片側が完全に欠けたような外見に。それからというもの男性は何度もひどい発作を起こすようになり、体も麻痺してしまったという。

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■男性の今

脳の半分が頭蓋骨に保護されていない今の状態は、あまりにも危険すぎる。よって男性は頭蓋再建が必要な状態で、家族は手術費用をどうにかして集め「一刻も早く手術を受けさせたい」と考えているという。

その日を待ちながらもどんどん体の状態が悪くなっている男性だが、これほどひどい怪我を負わせた犯人については「短い服役を経て刑務所を後にした」と報じられた。

■犯人の主張

365日の実刑判決を受けた後、72日間の服役を経て犯人は出所。短い判決が下されたのは、「一発殴っただけ」「頭部の怪我は男性が倒れた際にできたもの」という犯人側の主張が認められたためだ。

また犯人に「怪我を負わせてやろう」という意図があったことを証明できなかったことから、男性の家族にはまるで納得できない軽い判決になったという。

■母の嘆きと願い

男性を診察した医師団は「鈍器などによる身体的外傷」と診断し、「野球バットで一撃を食らわせたのではないか」との見解を示したとのこと。

にもかかわらず犯人がさっさと出所したことに憤る男性の母親は、「死の淵をさまよっているうちの子は事件につき語ることもできないというのに…」「家族思いだった息子がこんな目にあうなんて、つらすぎます」とも胸中を明かしている。

この男性の家族はいま手術費用を捻出すべく奔走しており、インターネットでも「どうか経済的支援を」と寄付を募っている。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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