勇気を出して病院に行き、包茎手術を受ける予定だった男性がいる。しかし担当医がとんでもない誤解をしたことから、男性は悩みを解決するどころか「大きな悩みが増えてしまった」という。
■包茎手術を望んだ男性
アメリカで暮らすミャンマー出身の男性(38)が包茎を気にし、手術を受ける決意を固めた。
2015年12月には手術ができるクリニックを紹介され、アイオワ州の病院を訪問。男性は英語がうまく話せず理解もできなかったことから、男性が別の病院で書いてもらった紹介状には念のため「包茎手術」という文字があちこちに記載されていた。
さらにはファックスでも同じ手紙が病院に送られていたほか、病院では男性の通訳が代わって書類に必要な情報を記入。確かに「皮の切除」とも書き込んだというが、その書類はなんと病院のミスで処分されてしまった。
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■パイプカットに衝撃
その翌月、男性は病院で包茎手術を受けることに。しかし手術が終わっても包茎のままだったばかりか、パイプカット手術が行われたと判明。
これに驚いた男性は弁護士を雇い病院との協議を進めようとしたが、病院側は「患者さんのせいでこうなった」との主張を繰り返すばかりで、話はまったく進まなかったという。
そこで法的措置に踏み切った男性の担当弁護士は、「病院側の説明を男性は理解していませんでした」「手術につき男性が理解しているか、医師はしっかり確認するべきでした」と主張した。
■多額の賠償金
この件を審議した陪審員団は、全責任のうち7割は医師が負うべきものと判断。残る3割は男性本人の非だと判断しつつ、男性には日本円にして2億円超の賠償金が支払われるべきとの結論に至った。
病院側はこのほどメディアの取材に応じ、「問題を起こした医師が当院を去って1年以上が経過しています」と話し、すでに無関係であることを強調。さらに「病院側には責任がないという結論が出たことに感謝します」とも付け加えている。
■男性の今後
包茎手術を受けコンプレックスを解消するはずが、包茎のまま子供を作れぬ体にされてしまったこの男性。
米メディアは「大変な状態だが億万長者にはなれた」と報じているが、本人はこのままの状態では我慢できないもよう。今後は別の病院で包茎手術を受け、さらには生殖能力を元に戻す手術も受けるつもりだという。男性が悩みを解決し幸せになれるよう、願うばかりだ。
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