女性が男性を見てタイプかどうか判断するとき、対象外の男性に対してつい口から出てしまうことの多いセリフ。それが「生理的にムリ」です。生理的に本当にムリなのか、それとも別のことを意味しているのか、このセリフが出る女性の心理を探ってみました。

■嫌いな理由も考えたくない

この「生理的にムリ」は、実は嫌いな理由も考えたくないという心理から出ています。考えることも拒否してしまうほど相手が嫌いだというときに、つい口を出てきてしまいやすいようです。

■嫌いな相手は、自分自身の嫌いな一面を持っている

少し意地悪な結果かもしれませんが、人間が人間を嫌うとき、多くの場合が「自分と似ている相手」だったり、「自分と同じ一面を持っている相手」だったりすることがほとんどなのです。

つまり、自分自身が嫌いで「直したい」と思っていることや、自分自身が嫌いで「こんな自分は人に見られたくない」と思っていることがある場合、同じような一面を素直にさらけだしている相手に反感を持ってしまい、さらに嫌悪感を抱いてしまうのです。

■「生理的にムリ」な部分は、実は長所

このような隠したい自分の一面は、実は長所の裏返しであることも多くあります。例えば不潔で汚い格好をしている人なら、その反面おおらかで細かいことを気にしない長所を持っていることがあります。また神経質で細かく欠点を指摘してくるウザい人も、言い換えればきちょうめんで誠実に、ひとつひとつの物事と向き合っている人とも言えます。

■本当は「それ、何で隠さないの?」という気持ちから

自分が嫌いで直したいと思っている一面、または人から見られたくないと思っている内面をさらけだす相手に対して「生理的にムリ」だと思ってしまうのは、「それ、何で隠さない訳?」という疑問があるからです。自分が直したいほど嫌いな内面を、あからさまにしている相手に対して、軽蔑(けいべつ)心が大きく働いてしまうのです。

■自分自身の尊厳が失われないためには、「生理的にムリ」と言うしかない

つまり、「生理的にムリ」と女性が言い放つのは、「あなたが気づいていない欠点を、私は隠そうと努力している」もしくは「私には人から嫌われる一面があるが、私は自分で気づき、対処している」という、女性が自分の尊厳を保つために発する言葉なのです。決して本当に「生理的にムリ」な、劣悪な存在だと判断しての言葉ではありません。

「生理的にムリ」と言われてしまったことがある男性の方々、どうぞ御安心を。

「生理的にムリ」このセリフが出る女性の本当の心理