いきなり頭上からエアコンが降ってきたとしたら。そしてそれが自分の子供を直撃したとしたら。そんな恐ろしい事故がこのほど発生し、幼い子が家族の目の前で大怪我を負い亡くなるという最悪の結果になってしまった。
■エアコンが幼児に直撃
カナダのトロントで暮らすある女性が、2歳半の娘をバギーに乗せて外出した。その時いきなり近くの建物8階から窓用エアコンが猛スピードで落下。バギーを直撃し、女児は大怪我を負った。
バギーを押していた母親は奇跡的に無傷だったといい、すぐさま駆けつけた救急隊員らと共に娘を病院に搬送。しかし女児の怪我はあまりにもひどく、病院で死亡を宣告された。
この建物を管理している団体はすみやかに声明を発表し、「この度は心よりお悔やみ申し上げます」と弔意を示している。
関連記事:最悪…実際に起きた「格安レンタカー」を借りたために起きた悲劇
■当局の判断
この件につき調査にあたった警察は、事件性はないとの見方を発表。
トロント市長も女児の死に言及し「悲劇です」「ご家族の心の傷はどんなに深いことでしょう」とコメントし、「警察と建物を管理している団体に協力させ、徹底的に調べさせる」との意向を明かしている。
■家族の嘆き
家族は立ち直れぬほど嘆いているというが、大きく事故が報じられていることもあって「どうか静かにあの子の死を嘆く時間をください」との声明を発表。また事故後に家族に対する同情の声が噴出したことから「たくさんのお励ましに感謝いたします」とも書き含めている。
また家族は事故がなぜ起きたのか解明すべく、弁護士を雇用。弁護士はさっそく調査に乗り出し、事故が起きた原因などにつき詳しく調べている段階だという。
■団体による注意喚起
このような事故が発生したことで、問題の建物を管理する団体は「しっかりと取り付けていない窓用エアコンは危険です」「室内で暮らす人にとって危険なだけでなく、外にいる人に向け落下することもあります」とウェブサイト上で注意喚起。
窓用エアコンを部屋に置きたい人は団体の許可を得てからにしてほしいと訴えている。
日本でも人気の高い窓用エアコン。このような事故の原因にならないか気になっている人は、取り付け状態をしっかり確認しておいたほうが良さそうだ。
・合わせて読みたい→富士山登山の配信中滑落した男性、遺体で発見か 増える配信者の事故
コメント