お母さんだって子どもの誘いに「嫌だ」と言って断ってもいいのです
かくれんぼしようよ」食事の後の忙しい片付けの時間に子どもに誘われることがありませんか?疲れていてちょっと休みたいときでも、がんばり屋のお母さんはやってあげなきゃ…と思うことでしょう。または「後でね~」と言いながら時間とともに流されてしまうことも。遊んであげられないときこそ、あいまいにせずにしっかり伝えてあげることが大切です。子どもはお母さんとのこのようなやり取りから大切なことを学んでいくからです。


自分の気持ちや考えを、言葉でちゃんと伝えられると楽しく遊べるようになる
4歳のTちゃんのお家にお友だちがやってきました。お友だちは人形を持ってきたのですが、Tちゃんは「やだ~お人形やらない」「お家をつくろう」と言っています。せっかく一緒に遊ぼうと来てくれたのにお母さんは気になります。Tちゃんに「一緒に遊ばないなら、お友だちがお家に帰っちゃ言うよ」と伝えると今度は「イヤ~」と泣き始めます。話をよく聞くと始めにお人形のお家をつくって、その後でお人形で遊びたいという思いがあったよう。それをお友だちに伝えて楽しく遊び始めました。


お母さんの遊びでのやり取りが一番の見本。お友だちとのやり取りの助けに
4歳になると言葉が上達し、遊ぶことにも意思疎通がよくできると思いがちですが、まだ自分中心の表現しかできないことも多いです。自分がやりたいことをやりたいし、お友だちとも遊びたい。中には自分のやりたいことを言えずに相手に合わせて遊び続ける子もいます。この時期小さなぶつかり合いを通しながら、相手に合わせて我慢することを覚えたり自分のやりたいことへ誘ったりする方法を学びます。お友だちと上手くコミュニケーションをとるには、お母さんとの遊びが模擬体験になります。


子どもに合わせて遊ぶよりも、お母さんも自分の意志を伝えながら遊ぼう
お母さんは子どもと遊んであげるのではなく、一緒に遊ぶ感覚で接してみましょう。お友だちとのコミュニケーションを意識して言葉をかけてあげます。子どもが「お母さんはワンちゃん役ね。私はお姫様」と言ったら「お母さんもお姫様がしたいわ。姉妹のお姫様にしようよ」など交渉の仕方や気持ちも言葉で表現しましょう。お母さんも嫌なときはどうして嫌なのか、こうしたらできるなど具体的に交渉したり譲歩したり。そんな体験がお友達との遊びでも発揮されることでしょう。


今日の1日1成長
子どもに合わせて遊ぶより、一緒に遊んでコミュニケーション能力を高めよう子どものコミュニケーション力も1成長、お母さんの創造力も1成長。さわどあさみ(文)田中京子(編集)日本キッズコーチング協会(監修)http://jakc.or.jp/
(mamagirl
掲載:M-ON! Press