宝くじ(the.epic.man/iStock Editorial/Getty Images Plus/写真はイメージです)

約13億6000万円を当て大富豪になった青年が、豪遊を開始。一生豊かに暮らせるだけのお金があったにもかかわらず、たった10年で全て使い切ってしまった。しかし豪快に生きた日々につき後悔はないといい、今は週に7日、汗水たらしせっせと働く日々に満足しているという。

■貧乏暮らしからの脱出

現在スコットランドで暮らすある男性(36)は、19歳のときに日本円にして約140円のくじを購入。当時はごみ収集の仕事に追われながらも妊娠中の妻と静かに暮らしていた男性だが、このくじが当選したことで13億円以上が転がり込み、いきなり大富豪になったという。

そこで男性は、父親を亡くしたあとに苦労した母に当選金の一部をプレゼント。親戚にも大金を配ったため一気に計5億5千万円以上も減ったというが、それでも男性が億万長者であることに変わりはなかった。

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■贅沢三昧の日々

それからというもの男性はひたすら金をつかい、酒・ドラッグ・女遊び・友達との豪遊を存分に楽しんだとのこと。好き勝手な生き方ゆえにトラブルもたびたび起こし、出廷を命じられた回数は30回以上に及んだという。

荒れた生活を続けたすえに結婚生活は破綻したが金づかいの荒さは変わらず、数軒の家を購入。しかし一軒はすぐに荒れ果て、残る二軒も結局は手放すはめになってしまった。

■働き続ける生活

くじの当選から10年が経つ頃には、当選金の全てを使いきっていたこの男性。やり直しを誓い当時暮らしていたイングランドからスコットランドに拠点を移し、ビスケット工場や畜殺場でせっせと働いた。

今は石炭を扱う仕事をしているこの男性は、土日も休むことなく働く日々だという。

■男性の今の思い

「もし再びくじで大金を当てても、6時には起きて働くさ」「そうすればトラブルにも巻き込まれない」と語る男性は、今もたびたび「金を全て失った気分はどう?」と聞かれるという。

しかし男性はそのたびに「失ったんじゃない、つかったんだ」と言い返すとのこと。また大富豪として暮らした10年間はやはり楽しかったといい「後悔はない」と明かしているが、普通の暮らしができる今の方がうんと幸せだと実感しているという。

夢のような大富豪生活を経て、男性は自分が一番満足できる生き方を見つけたようだ。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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