女優・米倉涼子が主演するドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)の第5話が11月14日に放送され、平均視聴率が15.9%。これまで4シリーズ連続して全話平均視聴率20.0%超えを達成してきたが、ここに来て黄色信号が灯りつつある。

「米倉演じるフリーランスの天才外科医・大門未知子が活躍するシリーズの第六弾。第5話には日本看護師連合会名誉会長・三原雅恵役で大物女優・岩下志麻が登場。裏でサッカーW杯アジア第2次予選『日本-キルギス戦』(TBS系)が放送され、平均視聴率10.6%を獲られたとはいえ、初回(20.3%)から視聴率は下がり続けています。このままでは全話平均視聴率20.0%超えは、かなり厳しくなってきましたね」(テレビ誌ライター)

 2012年に始まった「ドクターX」は、第1シリーズ(19.1%)、2013年第2シリーズ(23.0%)、2014年第3シリーズ(22.9%)、2016年第4シリーズ(21.5%)、2017年第5シリーズ(20.9%)と常に高視聴率をキープ。“現代の水戸黄門”とまで、呼ばれるようになっている。

 そのお化け番組に、いま何が起きようとしているのか。

「今シリーズには、巨額の赤字を抱える東帝大学病院の経営立て直しに乗り込んできた新副院長ニコラス丹下(市村正親)、次世代インテリジェンス手術担当外科部長・潮一摩(ユースケ・サンタマリア)、次世代がんゲノム・腫瘍内科部長・浜地真理(清水ミチコ)と新しいレギュラー陣が登場しますが、いずれも大門未知子に立ちはだかる壁としては弱すぎる。第5シリーズをお休みしていた脚本家・中園ミホも戻ってきたのに“何故なのか”といった声も聞かれます」(前出・テレビ誌ライター)

 しかしそんな中、番組の公式ツイッターでは第5話放送を前に人気のユーチューバーヒカキンが動画に登場。「ドラマのどのシーンに出ているか、見つけてください」と告知。一番最初のオペの患者であることがわかると「横顔ですぐわかったよ」「見つけたけど、まさかでした」「まさかの患者役だったw」などのコメントが殺到。新たな視聴者層獲得に、スタッフも必死のようだ。

「一説によると、1話あたりの制作費が1億円とも言われるこの番組。こうした遊び心も大切ですが、30代以下の若い視聴者層を取り込むのなら、もっとネットニュースなどで大きく取り上げられるようなサプライズゲストを呼んで欲しいですね」(エンタメ誌ライター)

ドクターX」もいよいよ折り返し。大門未知子は、令和の時代も失敗しないのか。

(窪田史朗)

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