俳優の新田真剣佑と北村匠海がダブル主演を務める映画『サヨナラまでの30分』の追加キャストとして、牧瀬里穂、筒井道隆、松重豊の出演が発表された。併せて予告編とポスタービジュアルが解禁となった。

【写真】映画『サヨナラまでの30分』本ポスタービジュアル

 本作は、1年前に死んだバンドボーカルのアキ(新田)と、人と関わる事が苦手で就職活動も失敗ばかりの大学生の颯太(北村)が、アキが遺したカセットテープをきっかけに出会い、“今”を駆け抜ける青春音楽ラブストーリー。

 牧瀬は、アキの恋人だったカナ(久保田紗友)に明るく寄り添う母・村瀬しのぶ役。筒井は、就活に苦戦する颯太を見守り、そっと背中を押す父・窪田修一役。松重は、アキが所属していたバンド「ECHOLL」を応援し、地元のフェスを主催する音楽プロデューサー・吉井冨士男役を演じる。

 予告編は、歓声の中、振りむくアキ(新田)の表情で幕を開ける。熱狂する野外フェスの様子を映し出しながら「この世界からいなくなったアイツが、僕たちの世界を変えたんだ」と、まるでひと時のキセキを振り返るような颯太(北村)のナレーションが重なる。

 人付き合いが苦手な颯太の前に現れたのは、1年前に死んだミュージシャンのアキ(新田)。「お前しかいないんだよ、俺のこと見えるの。お願い、体貸して?」。彼が遺したカセットテープを拾ったことから颯太にだけ見えるようになったアキ。そのカセットが再生される30分だけ、2人は1つの体を共有する。

 アキの目的は、自分がいなくなったことでバラバラになって解散したバンド「ECHOLL」の再結成、そして音楽をやめてしまった恋人カナ(久保田)の笑顔を取り戻すこと。颯太の体を借りて歌うアキ。そんなことはもちろん知らず、最初は戸惑いつつも、やがて颯太を受け入れ始めるかつての仲間たち。人付き合いが苦手だったはずの颯太もバンドメンバーと心を通わせていく。

 しかし、カナは颯太が歌う姿にアキを重ねてしまい、悲しみから抜け出すことができない。颯太の体を使ってカナに再会するアキだったが、次第に颯太自身がカナに引かれ始めていることを察する。特殊な三角関係が紡ぐ切ない恋模様に胸をかき立てられる中、次第に颯太と入れ替わる時間が短くなっていることに気づくアキ。「忘れたくない」とアキを思って涙を流すカナ。アキと颯太の奏でる歌がカナに届く時、世界が大きく変わり始める―。

 楽曲面では、先日解禁されたリード曲「瞬間(sayonara ver.)」に加え、もうひとつのリード曲であり、アキと颯太が歌う「もう二度と」がこの映像で初解禁された。「瞬間(sayonara ver.)」とは対照的にバラード調の「もう二度と」は、まるで喪失感をすくい取るかのような切ない曲となっている。「“サヨナラ”がくれた、僕たちの“はじまり”の物語」と銘打たれている通り、エモーショナルで心揺さぶられる映像だ。

 映画『サヨナラまでの30分』は2020年1月24日公開。

映画『サヨナラまでの30分』追加キャスト陣(上段左から)牧瀬里穂、筒井道隆、(下段)松重豊 (C)2020『サヨナラまでの30分』製作委員会