多くの中国人にとって日本を旅行で訪れるのは「気軽で楽しい体験」になるそうだが、「日本に長く住む」となると受けるイメージはまた違ってくるようだ。中国メディアの今日頭条は15日、「日本に長く住むとどうなるのか」と題して、日本に長く住んでいる中国人の体験談を紹介する記事を掲載した。

 記事の筆者は、中学生のころに母親と来日し、大学まで進んだという中国東北地方出身の中国人だ。日本で生活し、日本の学校に通った体験を6つの点から紹介している。1つ目は、「衣食住」で、日本の果物は価格が高いが、食べ物は全体的に新鮮でおいしいと紹介。住まいで困るのは、集中暖房のない日本の家が「凍え死ぬほど」寒く感じることだという。服装に関しては、「日本人は寒さに強いらしい」とも紹介。若い女の子は冬でもミニスカートに素足であると驚きをもって伝えている。

 2つ目は、「日本に留学している人はみんなご飯が作れる」ようになること。外食が高いので自炊するようになるからだろう。3つ目は、「すごく親切な日本人がいる」と紹介。偏見の全くないとても親切な人に巡り合ったのは良い経験だったようだ。ただ、日本の人間関係は希薄で寂しいので、ずっと日本に住むのはつらいかもしれないとも付け加えている。

 4つ目は、日本語はもちろん、英語で交流する機会が多いので「言語を学ぶのに良い環境」であること、5つ目には、「恋愛観」の違いを紹介している。筆者は残念ながら日本で恋愛する機会に恵まれなかったそうだが、日本人男性は「小柄で可愛らしくておとなしい」女性を好むので、「がさつで気が強い」自分はモテなかったようだと分析している。筆者自身も、日本人の男性は男らしさに欠けるし背が低いので、好みではないそうだ。

 記事は最後に、「学業は楽だが働くのは大変」だと紹介。中国と比べると宿題が少なくて学業は気が楽だが、大学に入りバイトを始めると、日本で働くのは大変だと感じたと伝えている。接客業は敬語が難しく、常に微笑んでいなければならず、相手が悪くても頭を下げ、上司は圧力をかけてくると、日本の職場の理不尽な一面を紹介した。

 日本で長く生活していると、短期の旅行では気が付かないような点まで日本について知ることができると言えるだろう。こうした異文化コミュニケーションは、苦労もあるだろうが、いろいろな意味で刺激になって学ぶことも多いのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国人が語る「長く住んで分かった、日本とはこういう国」=中国メディア