子どもはその国の将来を担う存在だが、中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の子どもたちは中国の子どもに比べて「潜在能力をより発揮しやすい環境で育てられている」と論じる記事を掲載した。

 記事は、日本在住のある中国人の見解を紹介している。日本の小学生たちは中国と違って「親の付き添いなしで登下校している」ことを紹介し、日本では親が子どもの安全について「過度に心配する必要がない」という社会環境を目の当たりにすると「本当に信じられない」という気持ちになると説明した。

 しかし、日本のこうした社会環境は子どもたちを「独立させる」のにふさわしい環境であり、また日本の親たちも子どもたちが独立できるようにしっかり教育すると説明。日本の親たちは子どもたちの登下校に付き添わないだけでなく、子どもたちのカバンを代わりに持つこともしないと指摘し、「雨の日であっても日本の子どもたちは自分で重いカバンを片手で持ち、片手で傘を持っている」と自身の観察を紹介した。

 こうした教育は日本の子どもたちが「自分の行動に責任感を持つ」うえで有益であるとし、日本の親たちは口先だけで子どもたちの独立を唱える中国の親たちとは異なっているとし、安全な社会は子どもたちの潜在能力を高め、より自立した人間に育てるうえで重要な基盤になると論じた。

 この中国人は日本での生活を通じて、日本社会が「安全」であることは親たちが子どもたちに独立心や責任感を育ませるうえで重要な基盤であり、また独立性や責任感が子どもたちの潜在能力を引き出し、自立した大人に成長することになるという個人的な見解を得たようだ。

 中国にも「働かずに親に経済面の支援を受ける若者」たちが存在し、こうした若者たちは「コウ老族」と呼ばれている。こうした若者たちが生まれる主要な原因の1つは子ども時代における親の溺愛があると言われており、中国でも子どもを過度に甘やかすのではなく、自分のことは自分でさせることくらいは必要なのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

国の将来を担う子どもたち、日本での育て方を見ると「本当に信じられない」気持ちに=中国