中国・江蘇省宿遷市で、寝ぼけた男性が誤って農薬を飲んでしまう事故があった。男性はコーラのペットボトルに入った農薬に気付かず、200ミリリットルほど飲んでしまったという。ペットボトルに農薬を入れたのは男性の3歳の息子だった。『ETtoday新聞雲』『TVBS新聞網』などが伝えている。

事故があったのは10月12日。宿遷市に住む31歳の男性、李さんは仕事から帰った後に酒を飲み、酔って朦朧としながら布団に入った。しかし夜中に喉が渇いて目を覚まし、コーラのペットボトルを見つけたため飲んだという。当時「何かおかしい」と感じたが、寝ぼけていたのでそのまま寝てしまったそうだ。

明け方になって李さんは激しい嘔吐などの中毒症状に襲われ、慌てて病院に駆け込んだ。その吐しゃ物は緑色で、尿検査をしたところ高濃度のパラコートが検出された。パラコートは除草剤に使われる毒性の強い農薬で、5ミリリットルの摂取で死に至ることもあるそうだ。

すぐに胃腸洗浄が行われたが、2日目には腎臓や肺損傷の症状が出始めたという。血液の浄化治療が7日間続いた後、ようやく危険な状態を脱し、このほど退院できるまでに回復した。無事に退院した李さんは「3歳の息子がわんぱくで、しまってあった農薬をコーラのペットボトルに入れ替えたんだ。酔って寝ぼけていたから一気に200ミリリットル近く飲んでしまった」とため息交じりに明かしている。

医師によれば、パラコートのような農薬を大量に飲んでしまった場合の治療は困難で、李さんが回復できたのは「とても運が良かった」という。医師はメディアを通して「農薬を子どもの手の届く場所に置かないように」と呼びかけた。

画像は『ETtoday新聞雲 2019年11月15日「31歲男酒醉口渴…翻出可樂全喝下「當場中劇毒」命危!醫歎:活了是萬幸」(圖/翻攝自看看新聞)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)

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