トッテナムは19日、マウリシオ・ポチェッティーノ監督(47)の解任を発表した。

トッテナムは今季、MFクリスティアン・エリクセンら退団希望の一部主力らの扱い方に失敗した結果、プレミアリーグで3勝4敗5分けの14位と低迷。早くもトップ4フィニッシュに暗雲が立ち込めている状況だった。

2023年まで契約を残すポチェッティーノ監督の違約金は1250万ポンド(約17億6000万円)と高額のため、ダニエル・レヴィ会長は解任を避けたいと考えているとも報じられていたが、クラブはアルゼンチン指揮官を見切った形だ。

レヴィ会長はポチェッティーノ監督の解任について以下のように述べている。

「我々は解任という決定を行うことに非常に消極的だった。決して早急に決めた決断ではない。残念なことに昨季終盤と今季前半戦の国内リーグの結果は非常に厳しいものだった。マウリシオコーチングスタッフたちとの良い思い出が頭をよぎると、この決定がさらに辛いものだったが、クラブが最大の利益を得るために必要なことだった。とはいえ、彼らはクラブの歴史の一部で、新スタジアム建設という難しい時期をうまく乗り切ってくれた貢献には最高の称賛しかない。彼らの貢献に感謝し、いつでもクラブは彼らを歓迎する。チームは才能ある選手に恵まれている。サポーターにポジティブなシーズンを提供するためにも活力を取り戻す必要がある」

2014年にサウサンプトンからステップアップする形でノースロンドンにやってきたポチェッティーノ監督は、当時ヨーロッパリーグ(EL)出場圏内を行ったり来たりしていたチームを、就任2年目に3位に躍進させると、以降3シーズン連続でリーグ優勝争いに絡みトップ4の座を死守。昨シーズンはリーグ戦で4位とやや振るわなかったものの、チャンピオンズリーグ(CL)では望外の準優勝という素晴らしい結果を残していた。

なお、ポチェッティーノ監督の後任候補としては、RBライプツィヒを率いるユリアン・ナーゲスルマン監督、レスター・シティのブレンダン・ロジャーズ監督の他、フリーのジョゼ・モウリーニョ氏やマッシミリアーノ・アッレグリ氏。ナポリで微妙な立場にあるカルロ・アンチェロッティ監督、以前からステップアップの可能性が報じられるボーンマスのエディ・ハウ監督ら6人ほどが候補となっている。

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