日本人は「信用」を非常に大切にすることは中国でも知られている。中国メディアの今日頭条は14日付で、日本人が信用を非常に重視することを自ら体験したという中国人の感想を紹介する記事を掲載した。

 中国では友人同士が街で偶然に会った時などには「明後日電話する」というフレーズを「社交辞令」としてよく用いるが、中国社会における常識ではこの言葉どおりに電話しなくても構わないものだ。記事は、かつて日本に留学していた中国人の体験談として、ある日本人と会話していた際に「忙しくなければ明後日電話してほしい」と言って別れたが、この中国人は自分がこうした社交辞令を口にしたことを忘れていたのに対して、その日本人は本当に電話をかけてきたという。

 また、その日本人が2日後に電話をしなければならないと「手帳にメモしていた」ことを知り、この中国人は約束を固く守る日本人の精神に敬服したと主張。この中国人は、日本人は他人と約束をした後に「忘れたという言葉を絶対に使わない」と称賛した。

 さらに記事は、自分の記憶にのみ頼ると忘れることもあるので、ほとんどの日本人は手帳を使用すると紹介。これは約束を破るという可能性を「断つ」行為であり、おそらく日本は「手帳を最も重視する国家」であると指摘し、もし中国人が日本人に倣って「信用を重視するようになったら中国は社会全体のレベルがさらに向上するに違いない」とし、社会全体の秩序や効率も改善するはずだと論じた。

 記事は、日本人が約束したことをしっかりと実践することを非常に高く評価し、日本人を見倣うように中国の読者に提言しているが、実際には中国人の口約束に苦労するケースは少なくない。たとえば、日本企業が中国企業に仕事を依頼した時に、日本企業は当初打ち合わせた日程どおりの納期を期待するが、中国では「納期から遅れても問題ない」という姿勢の企業も多い。今後さらに国際化が進む世界において「信用」はますます重要な存在となるが、中国企業がさらに成長するためには信用の重要性を認識することが大切なのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本人はこんなに信用を大切にしている「もし中国も同じことができたら・・・」=中国メディア