JR西日本の新たな長距離列車WEST EXPRESS 銀河」が、京都・大阪~出雲市間の夜行特急としてデビュー。その後、大阪~下関間でも昼行特急列車として運行する計画です。

大阪~下関間でも運転

JR西日本は2019年11月20日(水)、デビューに向けて準備を進めている新たな長距離列車WEST EXPRESS 銀河」について、2020年5月8日(金)に運行を開始すると発表しました。

5月から9月までは、夜行特急として京都・大阪~出雲市間を走ります。下りは京都を21時ごろに出発し、新大阪、大阪、三ノ宮、神戸、西明石、姫路、生山、米子、安来、松江、玉造温泉、宍道に停車し、出雲市に9時半ごろ到着。上りは出雲市16時ごろ出発し、宍道、玉造温泉、松江、安来、米子、根雨、備中高梁、神戸、三ノ宮に停車し、大阪には6時ごろ到着します。

10月から2021年3月までの半年間は、大阪~下関間を昼行特急列車として走ります。運行頻度は京都・大阪~出雲市間、大阪~下関間とも週2往復程度です。列車の運転時は沿線の特産品の販売や伝統芸能の披露など、車内外で様々な「おもてなし」が行われる予定です。

指定席は現行料金を適用

列車に乗るには、運賃のほか、普通車指定席やグリーン車指定席を利用する場合は、現行の特急料金やグリーン料金が適用されます。グリーン個室の場合は、特急料金とともに新規設定のグリーン個室料金が必要です。1人あたり100kmまで4360円、200kmまで5860円、400kmまで7240円、600kmまで8450円になる見込みです(届出予定の金額)。

きっぷは全国の「みどりの窓口」や旅行会社のほか、JR西日本のインターネット予約サービス「e5489」などでも購入できます。

車両は117系電車を改造。6両編成で次の設備が設定されます。

・1号車 グリーン車指定席「ファーストシート」
・2号車 普通車指定席(ノビノビ座席・女性席)「クシェット」
・3号車 普通車指定席(コンパートメント)「ファミリーキャビン」/フリースペース「明星(みょうじょう)」
・4号車 フリースペース「遊星(ゆうせい)」
・5号車 普通車指定席(ノビノビ座席)「クシェット」
・6号車 グリーン個室「プレミアルーム」/フリースペース「彗星(すいせい)」

デザインは、えちごトキめき鉄道の観光列車「えちごトキめきリゾート 雪月花」や、肥薩おれんじ鉄道ロゴタイプなどを手掛けてきたイチバンセン代表取締役の川西康之さんが担当。全車指定席、定員90人程度の臨時列車として運転されます。

117系電車を改造した「WEST EXPRESS 銀河」のイメージ(画像:JR西日本)。