20日にトッテナムの新指揮官就任が決定したジョゼ・モウリーニョ氏(56)だが、同クラブで受け取るサラリーはマンチェスター・ユナイテッド時代とほぼ同額のようだ。イギリスデイリー・メール』が伝えている。

今季ここまでの成績不振を理由にマウリシオ・ポチェッティーノ前監督(47)を解任したトッテナムは、その後任に約1年の休養を経た“スペシャル・ワン”を招へい。

ユナテッドでの失敗によってやや評価を落とすも、未だに世界屈指の名将と評されるポルトガル指揮官に関しては、ヨーロッパのメガクラブに加え、中国スーパーリーグや代表監督のオファーも届いていたとされている。

そのため、トッテナムがいかにしてモウリーニョ氏を口説き落としたかに注目が集まる。モウリーニョ自身は、「このクラブが持つスカッドとアカデミークオリティーにも興奮させられている。彼らのような素晴らしいプレーヤーと共に働けることは、自分にとって魅力的なものだった」と、同クラブの持つ人的リソースが理由のひとつだと語っていた。

しかし、モウリーニョ氏を魅了したのは、トッテナムのクラブレベルと高額なサラリーにあるようだ。

デイリー・メール』が伝えるところによれば、トッテナムは今回のモウリーニョ氏招へいに際して、ユナイテッド時代とほぼ同額と目される年俸1500万ポンド(約21億円)の3年半契約を打診していたようだ。

この1500万ポンドに関してはポチェッティーノ前監督が受け取っていたとされる850万ポンド(約12億円)のほぼ倍額になるという。

モウリーニョ氏の実績を考えれば、前述の金額は決して高過ぎるとは言えないが、緊縮財政を強いられた中で多くの遺産をもたらしたポチェッティーノ前監督の倍額以上をクラブが簡単に支払うとなれば、同氏へのプレッシャーは強まりそうだ。

なお、今回のモウリーニョ氏の招へいの裏ではサッカー界屈指の代理人ピニ・ザハビ氏の働きが大きかったようだ。

過去にロマン・アブラモビッチ氏のチェルシー買収を手引きし、2004年にモウリーニョ氏をチェルシーに連れて来たザハビ氏は、バイエルンFWロベルト・レヴァンドフスキの代理人を務める傍ら、ブローカーとしてブラジル代表FWネイマールパリ・サンジェルマン移籍を実現させるなど、辣腕として知られる。

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