地面が突然陥没し、地表に大きな穴があくシンクホール。このたびロシアで駐車場にできたシンクホールに車が飲み込まれ、乗っていた2人が死亡した。現場では道路下に埋められている熱水を運ぶパイプが破損しており、2人は熱水を浴びてほぼ即死状態だった。『Metro』『The Sun』などが伝えている。

ロシア連邦西部ペンザ州で今月19日、駐車場にシンクホールが出現しロシア車の「ラーダ・ラルグス(Lada Largus)」が飲み込まれた。ロシアでは寒い冬を乗り切るため道路の下に熱水を運ぶパイプが埋められており、これが破損して熱水が噴き出し、地盤が弱くなっていたようだ。

地元メディア『Penza Vzglyad』によると、道路が陥没する直前に他の車が同じスポットを通過しており、運転手はその際に道路からスチームが噴き出していることに気付いたという。ラーダ・ラルグスがやってきたのはその数分後で、駐車した直後にアスファルト部分が突如陥没し、そのまま飲み込まれてしまった。

転落した車はクレーン車によって引き上げられたが、シンクホールからは約75度の熱水が噴き出していた。人間の皮膚は45度以上の熱で熱傷になり、70度の場合1秒で組織の破壊が始まるため、2人は熱水を浴びて死亡したとみられている。

このニュースには「管理する側に責任がある」「こんな死に方は残酷すぎる」「苦しまないで亡くなったと願いたい」「悲しい事故」「安らかにお眠りください」などといったコメントがあがっている。

なおシンクホールの原因は記録的な長雨や豪雨、地下水による浸食、採掘場や鉱山の跡地など様々であるが、世界最大のシンクホールは中国・重慶市の「小寨天坑」で深さが600メートル以上もあるという。

画像は『The Sun 2019年11月19日付「HORROR DEATH Two men boiled alive after Lada falls into car park sinkhole and fills with scalding 75C water as pipe bursts」(Credit: EMERCOM in Penza region)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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