TwitterやInstagramなどのSNSの発展で、簡単に遠く離れた人とも連絡が取りやすく、いろいろな情報を収集しやすくなりました。災害時などに有益な情報を簡単に得られるようになったのは良いのですが、それが誤情報だったということも。また、悪意はなくとも誤情報を流す側になってしまうことも考えられます。
 
そこで今回は、SNSを正しく使うために、情報の真偽の判断の仕方などをまとめました。

誤情報が及ぼす影響とは

人々を不安にさせる

インターネット上にある情報はすべて真実であるとは限りません。例えば、「〇〇市で包丁を持った不審者が出た」という内容の情報は、注意喚起として拡散するのも大事ですが、本当にそのような人物がいるのか、真実か誤情報かわからないことがあります。危険人物や詐欺の手口などに関する誤情報は人々を不安にさせやすく、非常に悪質です。

SNSが炎上する

誤情報を発信してしまうと、SNSアカウントが炎上してしまうことも。誤情報だとは知らずに発信してしまい、あとから誤情報だったと謝罪した場合でも、「アカウントを消せ」といったメッセージを受け取る可能性もあります。掲示板などにアカウント情報を晒されてしまうことも考えられ、今まで使っていたアカウントを削除することになるかもしれません。

信頼をなくす

よく確かめずに誤情報を発信したりシェア機能で拡散したりすると、そのうちアカウントを見ている家族や友人からの信頼をなくしてしまう可能性もあります。「きちんと調べた情報だから!」といっても、信頼をなくしてしまったあとでは、「あの人の発信している情報は信じられない」と思われてしまうことも。

企業のイメージダウンにつながることも

会社や芸能人などの情報を拡散・発信する際も、注意が必要です。会社や芸能人の評判を下げるような誤情報を発信してしまうと、その情報を見た人の中でイメージダウンしてしまうことも。イメージダウンにつながるような誤情報がたくさん拡散され、多くの人の目に入るようになると大きな問題となってしまうかもしれません。

逮捕される可能性も

本人は軽い気持ちで誤情報を流したのだとしても、大きな問題になってからでは取り返しがつかなくなってしまうことも。災害時にはさまざまな情報がSNS上に飛び交い、誤情報も広がりやすくなります。そういったタイミングを狙って誤情報を流して注目を集めようとした結果、施設に多大な迷惑をかけて逮捕されてしまう可能性も。

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偽の情報に振り回されたエピソード

「大雨が降ったため、××川が氾濫した」という情報を見て、とても焦りました。添付されていた画像を見ると水が溢れかえっていて、とても危険だと思いおそろしくなったのです。しかし、実際は普段から水が多く流れている場所の画像を使ったデマ情報でした。氾濫が嘘だったのは良かったのですが、なんだか複雑な気持ちです」

「画像が添付されていて信ぴょう性が高いと思って拡散したのに、実はコラージュ画像で嘘の情報でした。きちんと情報元を調べなかったがために、偽の情報を拡散してしまい後悔しています」

「『豆乳にアボカドの種を入れて混ぜ、そのまま置いておくと豆乳ヨーグルトが簡単に作れる!』との情報をSNSで見かけました。しかしその後、『デマ』だという情報も流れてきました。『常温で放置した豆乳は腐敗が進みやすいため、一般人が気軽に作るのはやめたほうがいい』とのことでした。たくさん拡散されていたので私も作ってみようと思っていたのですが、口に入れる物については、特に慎重になった方が良いと再認識しました」

SNSの情報の真偽の判断の仕方とは

情報が真実か虚偽か疑う

SNS上には、さまざまな情報があふれていて有益なものがたくさんあります。今まで知らなかった情報を得られるのはいいことですが、それが全て真実であるとは限りません。

SNSを始めたばかりだと、情報はすべて本当のことだと信じてしまうかもしれませんが、中には虚偽のものもあると考えておくことも重要です。

公式サイトなどを確認する

SNS上で拡散されている情報が真実であるか虚偽であるか、判断するにはまず「誰が情報を発信したのか」を確認することが必要です。

情報を発信しているのが公式関連のものであれば信ぴょう性は高いですが、公式とは関係がない一般人が発信したものとなると、真実か虚偽か、判断は難しいところですよね。もしSNS上で見かけた情報が真実か虚偽かわからない場合は、公式アカウントや公式サイトなどを確認するようにしましょう。

公式アカウントや公式サイトからまだ発表がない情報の場合は偽情報か、あるいは未発表の情報という可能性があります。偽情報を拡散するのはいけないことですが、未発表の情報をむやみに拡散してしまうのも控えましょう。

画像が添付されていても鵜呑みにしてはいけない

画像が添付されていると、ついつい信じてしまいそうになるもの。しかし、画像が加工されていたりインターネット上で得た無関係の画像が添付されているということもあります。

例えば、「〇日に見た××市の空の色がとても赤く、不安になる」という情報に添付されている画像は、本当に××市で〇日に撮影された空なのでしょうか?別の日に別の場所で撮られた画像ではないか、と疑うことも重要です。

画像検索をする

画像が本物かどうか確かめるには、画像検索を活用するのもおすすめです。インターネット上にアップされた画像を検索できるサービスもあるので、本物だと信じる前にそういったものを利用して調べてみるのもいいですね。

情報の真偽を確かめるクセをつけよう

SNSはとても便利で、誰でも簡単に使えるコミュニケーションツールです。しかし、その情報が真実なのか虚偽なのか、疑うことも必要です。誤情報を拡散・発信しないように、情報の取り扱いには注意してSNSを利用するように心がけたいですね。