徐々に肌寒くなるこの季節。「スーツジャケットだけでは寒い」とは言っても、「真冬のコートを着るには、まだ早い」と感じている人も多いのではないでしょうか。

ビジネス
※画像はイメージです
 真冬のみならず、今から春先まで着られる「ビジネス着に合うコートや防寒対策」について、『真似するだけで印象が劇的によくなる 38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)の著者、森井良行氏がお伝えします(以下、森井氏寄稿)。

スーツに合う2大ビジネスコート

チェスターコート
開襟デザインであるチェスターコート(筆者提供)
 ビジネス着の上に羽織れるコートといえば「ステンカラー」「チェスター」と呼ばれる2大コートが主流です。「トレンチ」を挙げる人もいますが、「その強いデザイン性からビジネスシーンで着るには、人を選ぶコート」だと私は考えています。

 ビジネスファッションが多様化しているとはいえ、コートは「季節感」に加え「全身とのバランス」も重要です。

 ジャケット同様の開襟デザインであるチェスターコートは、ビジネス着の上に着られるコートとして重宝します。ところが、地厚なウール生地が一般的なので、今の季節に羽織るには「冬感」が強すぎるのです。

 つまり、今から着られるビジネス着に合うコートは「ステンカラー」一択になります。

今から着られる「ステンカラーコート」

この時期におすすめのステンカラーコート(筆者提供)
ライナー」と呼ばれる取り外し可能なパーツが付いているステンカラーコートは長い期間、羽織れる万能なコートです。

 ライナーを装着することで真冬も着られますし、取り外すことで今から春先まで活かせます。また、生地も必ずしもウールではなく、地厚なコットンや化学繊維を使っているタイプが一般的なので、冬感も強すぎません。

 色は「紺色」、あるいは発色があって青みが強いライトネイビーのコートが良いでしょう。逆に、黒・グレー・ベージュは似合う人にはOKですが、落ち着いたイメージがあるので、おじさんに見えるリスクもあります。

 ちなみに今季ステンカラーのおすすめは、ユナイテッドアローグリーンレーベルリラクシングで見つけたコートです。取り外し可能なライナーが綿ではなく、「シート状にしたダウン」が使われているため、真冬の防寒性を高めている点が高評価ポイントでした。

 とはいえ、その価格は2万8000円ですので、20代ビジネスマンにとっては予算の捻出が難しいかもしれません。そこでユニクロで活用できる防寒対策をお伝えします。

ユニクロの3990円でできるビジネス防寒着

 ジャケットとシャツの間に、薄手のダウンベストを着る「インナーダウン」。ここ数年、目にする機会が増えてきたこの着こなしが、「今年さらに浸透する!」と私は見ています。

 三井住友銀行KDDIといった大手企業が相次いでドレスコードの廃止を打ち出すなど、この秋冬、オフィスカジュアルの浸透が一気に進んでいます。

 そんななかユニクロが発売している「ウルトラライトダウンコンパクトベスト」の新作は、内側に付いたボタンを留めることで、襟型を2段階に調整することが可能です。つまり、Vネックを深く調整できます。私がこのアイテムを押す理由はまさにここです。

 Vネックを深くすることで、「スリーピーススーツベスト」を身につけているよう見え、オフィスカジュアルによく馴染みます。また、2018年までついていたアームホールのパイピングが取り除かれ、より洗練したデザインに仕上がりました。また、マットで艶がないデザインなので、ジャケットの重ね着に馴染みやすいのです。

 通勤・外出の際には、ジャケットの間にベストを挟みます。また、客先やオフィスに到着したときは、付属の巾着に入れ、バッグに収納することもできるのです。

TEXT/森井良行>

【森井良行】

株式会社エレガントカジュアル代表取締役。’79年 千葉県出身。のべ4000人を超えるビジネスマンの買い物に同行する服のコンサルタント。公式サイト「エレカジ」、著書『真似するだけで印象が劇的によくなる 38歳からのビジネスコーデ図鑑』が発売中

開襟デザインであるチェスターコート(筆者提供)