婚約者がいるのに告白された……

僕は未婚の35歳。周囲の同級生たちはあらかた結婚してしまった。日本の離婚率を考えるとそろそろ何組かは破局すると思うんだけど、まだそういう素振りはない。案外みんな、上手くやっているようだ。(文:松本ミゾレ)

個人的には短い人生の、さらに短い期間で生涯の伴侶を選ぶなんて行為、リスキー過ぎて「無理だわ」と諦めてしまうんだけど……。さて、今回もキャリコネニュースに寄せられたお悩みに答えていきたい。

今日の相談者は27歳の女性。婚約者もおり、3年付き合った30歳の恋人と近々結婚する予定だ。しかし「結婚直前に年下男子大学生に告白されました。好意を抱かれているけど今まで通り仲良く話せる関係を築きたいです」と言う。

「友達のように、後輩を可愛がるように食事に行ったり遊びにも行きたい」

件の男子大学生は20歳で、趣味のスポーツで知り合った。家が近かったため、終わってから帰り道によく話すようになったという。相談者は男子大学生のことを「年下ですが、すごく落ち着いた雰囲気を持っていて好意というより『いい子だなぁ』」と感心していたらしい。

当初から彼氏がいることや間もなく結婚することを伝えていたが、ある日告白された。その際、男子大学生は「結婚前の人に言うのは迷惑になり言うべきではないと思ったんですが、言わないと前に進めないと思いました」とも伝えたという。

相談者はまさか好意を抱いてもらえるとは、と驚いたけど「その告白を受けても自分は変わらず付き合ってきた彼と結婚する道を進もうと思います」という。しかし、

「年下の彼と話していることも楽しくて友達のように、後輩を可愛がるように食事に行ったり遊びにも行きたいと思ってしまいます。一方で彼の気持ちを知ってしまったためどこかで意識している自分もいます」

と今後の身の振り方について悩んでいる。相談者は「そのような状況で年下の彼にも失礼がないように変わらずに付き合い続けていくのはどうしたらいいでしょうか。それともやはり結婚を機に年下の彼とは距離を置くべきでしょうか」と綴った。ううむ、随分困ったタイミングで告白してくる学生さんもいたもんだ……。

一番大事なのは自分たちの今後 男子学生については存在を意識しないほうが良い

この相談において、相談者の女性は冷静に文章を綴っている印象を受けた。文字にすることで自分の考えをまとめようとしたのかもしれない。ただ、告白を受けて相手を男として意識しはじめているのが気にかかる。

そもそも相手は若くて熱量もある20歳。そりゃあダメ元でもアタックするような年頃だ。精力だってあるはずで。それを上手くいなすことこそ、事を厄介にしない一番のポイントだということは踏まえておきたいポイントだ。

個人的には、彼女の「今後も後輩を可愛がる感じで仲良くしたい」という考えは要らないと思う。これこそ世の男女が道を間違えてきた原因で多いものだし、みんな「自分は大丈夫」と思いながらも失敗してきた。同じ轍を踏まないためにも、僕はこの20歳の男の子との関係はこれ以上深めないほうがいいと感じる。

何より大事なのは、男子学生との今後なんかじゃないはずだ。あなたの未来の旦那さんをいかに裏切らずにいるか、という点こそがこれからは重要になる。ぶっちゃけ、「私は結婚するけど、今後も7つ年下の男の子と遊びにいったり可愛がりたいなぁ」みたいなことを言われて凹まない将来の伴侶はいない。

結婚って、お互いがこれまで当たり前にやっていたことを我慢する契約みたいなものだと思う。なのでそこを踏まえて書くと「とにかくパートナーを動揺させるようなことはしないほうがいい」というアドバイスしかできないのが正直なところだ。

変わらない人間関係なんてない。あなた自身、30歳のカレと結婚して、恋人同士から夫婦になる。告白をしてきた20歳の男の子は、関係性を変えようとしていた。その結果どうなるのかだって、きっと分かって告白をしてきた。その意味と、その場合招かれる結果の恐ろしさを冷静に想像してみることをオススメする。