プリズマ☆イリヤは、『Fate/stay night』や『Fate/Zero』に登場したイリヤスフィール・フォン・アインツベルン魔法少女に変身して戦う、萌えあり、アツい展開あり、シリアスありの漫画作品であり、2013年よりアニメ化もされた人気タイトルだ。

(画像は「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」全10話一挙放送より)

 そんな『プリズマ☆イリヤ』の見どころのひとつが、かわいい女の子どうしによる尊い“キスシーン”である。

 さて、このキスシーンだが、作中でいったいどのくらい描写されているのだろうか。記憶を軽く掘り返してみると、なんとなく2期3期あたりは毎話のようにチュッチュしていた気がするのだが……。単に思い出補正なようにも思えるし、実際どうだったか気になる!

 そんなわけで、このふとした疑問を解決すべく、

【1期】『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』10話
【2期】『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!』10話
【3期】『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!』10話
【4期】『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!』12話

全42話(OVA除く)を見直して、キスシーンの数をカウントしてみた。どのシリーズが多かったのか、誰と誰のキスシーンが多かったのか、真実を明らかにしていこう。

キスシーンの回数がもっとも多いシリーズは?

 まずはこちらの表をご覧いただきたい。以下の表は、キスシーンが描写された回数をシリーズ、話数ごとにカウントしたものだ。

話数 無印 ツヴァイ ツヴァイ
ヘルツ
ドライ
1話 0回 0回 1回 0回
2話 0回 1回 0回 0回
3話 0回 1回 2回 0回
4話 0回 3回 0回 1回
5話 0回 0回 0回 1回
6話 0回 1回 0回 0回
7話 0回 1回 0回 0回
8話 0回 0回 1回 0回
9話 0回 0回 0回 0回
10話 1回 0回 1回 0回
11話 0回
12話 0回
トータル 1回 7回 5回 2回

 全シリーズのトータルで15回、想像していたよりかなり少ない結果に。シリーズ別で見ると、Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!7回がもっとも多い数値となる。

 本シリーズは、平穏な学校生活を送っていたイリヤと美遊の前に、イリヤの命を狙うイリヤにそっくりな少女(クロ)が現れるところから物語が始まるのだが、このクロの登場がキスシーン増加に大きな影響を与えた。なんと、キスシーン7回のうちすべてがクロ絡みという獅子奮迅の活躍っぷりを見せてくれたのだ。

 ちなみに、話数的にもっとも多かったのがFate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!』4話。この回では、学校に通うことになったクロが、約3秒のあいだにイリヤの友だち3人の唇を奪う匠の技を披露している。

(画像は「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!」全10話一挙放送より)
(画像は「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!」全10話一挙放送より)
(画像は「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!」全10話一挙放送より)

キスシーンの回数がもっとも多いキャラは?

 続いて、誰と誰のキスシーン描写が多いのか見ていこう。作中で描かれたキスシーンのペアは以下の通り。

イリヤ×美遊(1期10話)
クロ×美遊(2期2話)
クロ×美々(2期3話)
クロ×雀花(2期4話)
クロ×那奈亀(2期4話)
クロ×龍子(2期4話)
イリヤ×クロ(2期6話)
イリヤ×士郎(2期7話)
イリヤ×クロ(3期1話)
クロ×美々(3期3話)
イリヤ×クロ(3期3話)
イリヤ×クロ(3期8話)
イリヤ×クロ(3期10話)
イリヤ×クロ(4期4話)
イリヤ×田中(4期5話)

 ペアで多いのは、15回のキスシーンのうち6回を占めたイリヤ×クロのペア

 とくにクロは、15回のキスシーンのうち12回に絡む圧倒的な数値を誇り、もし本作にキスMVPなる賞があったら、間違いなく彼女に贈られるだろう。というか、もはや彼女の存在そのものがキスシーンが増えた要因と言っても過言ではない。

(画像は「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!」全10話一挙放送より)

 ただ、クロのこのキスシーンの多さにはちゃーんと理由がある。クロはとある理由により、定期的に魔力を摂取しなければならず、キスはそのための効率的な手段なのだ。

 そして、その魔力供給の効率がいい相手がイリヤというわけ。クロ曰く、ほかの人のざっと10倍の効率のよさらしい。

 つまりイリヤがいなければ、作中のクロのキスシーンの回数は60回(イリヤとのキスシーンが回数が6回)以上に伸びていた可能性も。そんなにチュッチュしていたら話が延々と進まなかっただろう……本作を陰ながら支えてくれた縁の下の力持ちはイリヤだった。ありがとう、ありがとう。

(画像は「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!」全10話一挙放送より)

描写のこだわりがすごいキスシーン3選

 最後に若干余談だが、キスシーンの時間について触れていこう。作中のキスシーンはほとんどが一瞬、もしくは数秒のライトな描写なのだが、とくに気合いの入っていた描写が3回ほど存在する。

 ひとつ目が、Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!』2話、美遊がクロとの戦闘中に隙をつかれて拘束され唇を奪われるシーン。

 戦闘シーン真っ只中に前フリなく差し込まれた約25秒に及ぶキスシーン、涙目の美遊がけしからんすぎるのに加えて、ふたりのキスシーンを眺めるイリヤの表情もいい味出している。

(画像は「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!」全10話一挙放送より)
(画像は「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!」全10話一挙放送より)

 ふたつ目が、Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!』1話イリヤとクロが学校の階段でキスするシーン。

 キスシーンの時間は約40秒、その時間もさることながら描写の濃厚さもガン攻めの域に。「ダメよ、全然足りない。もっと唾液ちょうだい」「げ、限界……ちょっと休ませて」などセリフも非常に強い。

(画像は「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!」全10話一挙放送より)
(画像は「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!」全10話一挙放送より)

 3つ目が、Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!』4話、シリーズ通してシリアス強めのバトル展開多めの中、「ひゃっはーもう我慢できねえぜ」のごとく差し込まれた戦闘終了後のひと幕。

 時間こそ、約30秒と上記のキスシーンより短いが、その濃厚さは断トツイリヤがキス中に心の中でつぶやく「舌が溶けちゃう」は後世まで語り継ぎたい名言だ。これらインパクト大のキスシーンの存在により、実際の数値以上にキスシーンの印象が強く残っていたのかもしれない。

(画像は「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!」全12話一挙放送より)
(画像は「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!」全12話一挙放送より)

ニコニコ生放送で『プリズマ☆イリヤ』一挙放送

 ニコニコ生放送では、今回触れた『プリズマ☆イリヤ』1~4期に加え、『劇場版 Fate/kaleid liner プリズマ イリヤ 雪下の誓い』を加えた『プリズマ☆イリヤ』シリーズを、2週に渡って一挙放送を実施。

 『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』、『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!』一挙放送は11月16日に上映済(タイムシフトでの視聴が可能)、『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!』、『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!』、『劇場版 Fate/kaleid liner プリズマ イリヤ 雪下の誓い』一挙放送は11月23日の13時より放送される。キスシーン以外も見たくなった方はぜひご覧あれ。

 

文/竹中プレジデント

無料アニメ視聴は「Nアニメ」

©2013 ひろやまひろし・TYPE-MOON角川書店/「プリズマ☆イリヤ」製作委員会
©2014 ひろやまひろし・TYPE-MOONKADOKAWA 角川書店刊/「プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!」製作委員会
© 2015 ひろやまひろし・TYPE-MOONKADOKAWA/「プリズマ☆イリヤ ツヴァイヘルツ!」製作委員会
©2016 ひろやまひろし・TYPE-MOONKADOKAWA/「プリズマ☆イリヤ ドライ!!」製作委員会