観光目的に特化し、宿泊機能を備えた周遊型豪華寝台列車クルーズトレイン。料金は高価であるものの、人気が非常に高く、なかなか予約が取れないほどだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、JR九州の「ななつ星」について紹介する記事を掲載した。お金があっても乗れるとは限らないほどの人気ぶりだと伝えている。

 記事は、「ななつ星」について非常に豪華な寝台列車だと紹介。1泊2日の福岡周遊が33万から42万円、3泊4日の九州周遊だと68万から90万円すると伝えた。しかし、事前予約が必要で人気が高いため「お金があっても乗れるとは限らない」と伝えている。

 しかし、その値段にふさわしく豪華な旅を楽しめると記事は紹介。待合室ではピアノ奏者が美しい旋律を奏でて乗客を和ませ、著名な設計士がデザインした車両は非常に豪華で、有名な酒井田柿右衛門の磁器があるという。また、客室のテーブルにはちょっとしたプレゼントが置いてあり、食堂ではトップレベルの料理人の味を楽しむことができ、食事の後はバーとなってアルコールを楽しむことができると伝えた。

 さらに、4日間の九州周遊では、一般の人は見学できないワイン工場の見学もあり、駅に到着するたびに「盛大な儀式」で出迎えられ、まるで人気者になったかのような気分を味わえると紹介した。記事は、同列車内で勤務する乗務員がみな温かいサービスを提供してくれ、心地よい体験をすることができるため「まるで走る高級別荘のようだ」と結んだ。

 寝台列車と言えば、かつての中国は非常に多かったが、高速鉄道の発展と共に減少してきている。今でも運行されている寝台列車もあるが、日本のような高級志向の寝台列車はない。しかし、広大な土地を鉄道網で結んでいる中国は、近年富裕層や中間階級の人も増加しており、「ななつ星」のような寝台列車を始めれば人気になるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本の豪華寝台列車、「まるで走る高級別荘のようだ」=中国メディア