来年1月期にスタートする深夜ドラマ「絶メシロード」(テレビ東京系)に、2018年に公開された大ヒット映画「カメラを止めるな!」で主役を務めた俳優・濱津隆之が主演することが明らかになると、「濱津さん、美味しそうに食べるなあ~」「箸を止めるな!」といったコメントがネット上で踊る一方、「カメ止め主演 連ドラ初主演」のニュースが、11月19日ヤフートピックス入りを果たすなど、早くも大きな話題を呼んでいる。

「この作品は、絶滅してしまいそうな絶品メシ“絶メシ”を求めて、平日はくたびれたサラリーマン須田民生(濱津)が、週末になると車中泊をしながら一泊二日で旅に出るグルメドラマ。主演する濱津は公式HPに『お店の雰囲気、店主の人柄、出てくるご飯、どの店も全てがことごとく最高でした』とコメント。民生の妻役には女優・酒井若菜、旅先で出会うベテラン車中泊マスターには人気俳優・山本耕史が出演するなど見所満載のようです」(テレビ誌ライター)

カメ止め」で注目を集めた濱津は、この作品で第42回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。今年は7月期には日曜劇場ノーサイド・ゲーム」(TBS系)や深夜ドラマ「都立水商!~令和~」(TBS系)など話題作に出演。深夜とはいえ、連ドラ主演の座を勝ち取った。

「濱津はお笑い芸人を目指して吉本興業のタレント養成所NSC東京校を卒業するも、わずか1年足らずで芸人を辞めDJに転身。30歳を前にしてDJ活動にも見切りをつけ、役者転向を決意。バイトをしながら小劇場の舞台を中心にフリーの役者として活動してきました。長い下積みを経て『カメ止め』の主役を勝ち取り、37歳で大ブレイクを果たした、まさに“シンデレラおじさん”です」(制作会社プロデューサー)

 濱津にとって今回の「絶メシロード」の主役抜擢が、大きなターニングポイントになりそうだと前出の制作会社プロデューサーは続ける。

テレビ東京は、松重豊主演の『孤独のグルメ』、高畑充希主演の『忘却のサチコ』、そして内野聖陽西島秀俊W主演の『きのう何食べた?』など、“飯テロドラマ”が目白押し。しかも『孤独のグルメ』はSeason8を迎える長寿番組で、年末年始には特番が組まれるなどもてはやされています。今回話題を呼べば、生活が安定するのは勿論、俳優として一発屋に終わることもなくなる。勝負をかけて欲しいですね」

 遅咲きの濱津隆之が、見事チャンスを掴む事ができるのか。今後に注目したい。

(窪田史朗)

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