ウクライナサッカー連盟(FFU)の懲戒委員会は21日、シャフタール・ドネツクのブラジル人MFタイソンに1試合の出場停止処分を下した。

10日に行われたウクライナリーグ第14節のディナモ・キエフ戦に先発出場したタイソンは、82分に相手選手との接触でファウルを犯すと、ディナモ・キエフのサポーターから人種差別的なチャントを浴びせられた。それに対してタイソンは、中指を立て、相手GKが持っていたボールを奪いスタンドに蹴り込んだ。

この一連の行為に対し、主審はタイソンレッドカードを提示。タイソンは目に涙を浮かべながら反発が決定は覆らず。同選手はそのまま退場処分となっていた。

これを受け、国際選手連盟(FIFPro)は15日にウクライナサッカー連盟に対してタイソンレッドカード取り消しを要求。しかし、FFU懲戒委員会はこの訴えを棄却。今回の処分が決定した。

また、FFU懲戒委員会は問題の引き金となったディナモ・キエフ側にも1万6000ポンド(約224万円)の罰金とホームゲーム1試合の無観客試合という処分を命じている。

なお、ディナモ・キエフに対してFFU懲戒委員会は保護観察期間を設けると伝えており、残りのシーズン中にクラブが同じような問題起こした場合、1試合の無観客試合処分が科されることとなる。

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