女子中学生・女子高生(paylessimages/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

神奈川県警県警少年捜査課と旭署は21日までに、恐喝や児童福祉法違反(淫行させる行為)などの疑いで、藤沢市高倉に住む無職の男(22)、横浜市港南区に住む無職の少年(17)ら男女4人を逮捕または再逮捕した。しらべぇ取材班は、神奈川県警などから話を聞いた。

■消費者金融から金を引き出させた

逮捕・再逮捕容疑は、4人は共謀して8月24日横浜市旭区に住む中学3年の女子生徒(14)に、売春相手として同市神奈川区在住の男子大学生(21)を引き合わせ、大和市内のホテルで女子生徒にみだらな行為をさせたもの。

さらに、ホテルから出てきた男子大学生に「女子生徒は、俺の彼女だ」「学校や親にばらすぞ」などと因縁をつけ、藤沢市内で消費者金融のキャッシュコーナーから現金計60万円を引き出させ脅し取った疑い。

県警によると、藤沢市に住む無職の男は、「女子生徒が18歳未満とは知らなかった」などと供述し、容疑を一部否認。ほかの3人は認めている。女子生徒は逮捕された少年と交際していた時期があり、少年と交友関係にあった無職の男らに、美人局を強要されたという。

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■手口が多様化・巧妙化

警察庁などによると、SNSを駆使したり、おとりを使うなどして、手口が多様化・巧妙化しているという。

まず、美人局の場合は、時間をかけずに手っ取り早くターゲットの男性を捕まえるために、女性から会うことを急かしてくる特徴がある。会うまでがやたらとスムーズだと美人局を疑ったほうがよいとのこと。

連絡を取り始めて実際に会うまでが2〜3回など、驚くほどスムーズな場合や、いきなり「あなたのプロフィールを見て興味を持ちました。今から会えませんか。」などと女性から会いたいと誘ってくるメッセージは極めて危険だという。

■万が一会うことになっても

また、美人局の特徴としては、出会い系のプロフィール写真や、会う前に送ってくる写真のルックスやスタイルが良い傾向にあるとのこと。ネットで拾ってきた外見の良い、赤の他人の写真を無断使用しているケースも少なくないという。美人局の目的は、金銭を奪うこと。

万が一会うことになっても、クレジットカードを持っていると、奪われて暗証番号を聞き出されたり、どこかに連れて行かれて現金化させられたりする恐れもある。クレジットカードなどは絶対に持って行かないことが基本だそうだ。

なお、加害者側になり、脅迫または暴行を加えたうえで金品の要求をすれば、恐喝罪(刑法249条)が成立し、10年以下の懲役となる。

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(文/しらべぇ編集部・おのっち

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