日本では考えられないことだが、欧米では配達された荷物がそのまま玄関前に置かれたりすることが一般的だ。たちの悪い配達員ともなると荷物を放り投げる者もいるが、このほどアメリカで配達員が住居の裏庭の塀から荷物を投げ入れたことで、昼寝中のヨークシャー・テリアが下敷きになってしまった。『The Sun』『NBC26』『Metro』などが伝えた。

今月16日、米カリフォルニア州ベニス在住のミッチェル・ガーリンさん(Mitchell Galin)とケイコ・ネイピアさん(Keiko Napier)の自宅にFedExの配達員が訪れた。少し大きめの箱を持った配達員はどういうわけか門から入らず、裏庭の塀から箱を投げ入れたのだ。

ところがその箱は庭で昼寝をしていたヨークシャー・テリアの“クーパー”の上に落ち、体重4ポンド(約1.8キロ)しかないクーパーにとって致命的な重さだった。飼い主であるケイコさんが異変に気付き庭に出てみると、クーパーが血まみれで倒れていた。

ミッチェルさんはのちに、その時の状況を「荷物は届いただろうが、そのせいでクーパーは血溜まりの上に倒れていたんです」と明かしている。

2人はすぐにクーパーを獣医のもとへ連れて行ったが、X線検査で肺と肝臓に致命傷を負っていることが判明した。クーパーにこれ以上苦しい思いをして欲しくないと思った2人は、安楽死させることを決断した。ミッチェルさんによると「痛い思いをしているクーパーを見るのはとても辛かった」とのことだ。

今回のことを受けて、FedEx側は次のような声明を出している。

「ペットのご家族には深くお悔やみ申し上げます。今回の件を真摯に受け止めて、関係者と状況を把握していく所存です。調査の結果に基づいて適切な措置を講じるつもりでいます。」

しかしながらクーパーを亡くした飼い主からするとそれだけでは納得がいかず、ケイコさんは次のように語っている。

「配達員に荷物を放り投げることを禁止するぐらいの企業としての義務を果たしてもらう必要があると思います。それが私達の欲しい答えです。それを調査するなんてだけの言葉は納得がいきません。」

「庭では私達の小さな孫が遊び、私と母はガーデニングをします。そんな時にあの重い箱が塀から放り投げられ、もし私達の上に落ちて来たら深刻な怪我していたことでしょう。」

ケイコさんら家族は大きな事故につながる可能性があるような荷物を放り投げるなどの行為を、FedEx配達員に断固やめるように訴えている。

画像は『Metro 2019年11月19日付「Yorkie died ‘after courier threw box of crystal over family’s wall and it hit her’」(Pictures: CBSLA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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