近年問題視されている、通販サイトのやらせ(サクラ)レビュー。評価が高かったので購入したのにあまり品質がよくなかった……という経験のある人もいるかもしれません。そんな中、サクラレビューを見抜くサービスとして「サクラチェッカー(https://sakura-checker.jp/)」が注目を集めています。
サクラチェッカーは、Amazon.co.jpに投稿されたレビューを分析し、サクラ度を見抜くというもの。IT企業の管理職でSE業務や採用業務を担当し、転職サイト「ぶっちゃけ面接官(https://tenshoku-seikou.jp/)」を運営するユウさんが2019年7月にリリースしました。
同サービスは不正レビュアーグループに潜入して得た情報をもとに製品の価格やショップ情報、レビュー分布といった項目を分析。製品URLを貼り付けると、「サクラ度○%」「危険/警告/合格」といった分析結果が表示されます。ユウさんは「分析結果は予想」としつつも、「Amazonのサクラレビューをかなりの精度で見抜きます」と自信を見せています。
サクラチェッカーはどのように生まれたのか、開発の経緯やサクラレビューの見分け方などをユウさんに聞きました。
●開発のきっかけはひどい“高評価”製品
ユウさんがサクラチェッカーを開発したきっかけは、「高評価のワイヤレス充電器を購入したら全然充電しなくて困った」「高評価のUSBディスプレイアダプタを購入したら3日で壊れた」ことがあり、Amazonレビューが信じられなくなったこと。
レビューが1000件あるような商品もあるため、通販するときは合計点数と幾つかのレビューだけ見て購入していたというユウさん。しかしここ1~2年で失敗する確率が高くなったと感じ、もっと簡単にレビューを判断できる仕組みを開発しようと思ったといいます。
「普段は管理職なので採用活動や部下のマネジメントの比重が多くなってきており、自分でも何か開発したいなと思ったのもあります」(ユウさん)
開発にかかった期間は着想から数えると1年以上。ただし実際の開発は主に土日に行い、数カ月かかったとしています。7月上旬のリリースから、改修・機能追加した期間の方が長いとのこと。
サクラチェッカーでは主に「価格、製品」「ショップ」「ショップレビュー」「レビュー分布」「レビュー日付」「レビュアー・本文」の6項目でサクラレビューを判定しています。
・価格、製品:異常な値引率や商品名の表記など
・ショップ:発送地域、電話番号を掲載しているかなど
・ショップレビュー:急激なショップレビューの悪化が見られるか(オープニングで不正レビューを自作自演で行っている業者などに見られるそうです)
・レビュアー・本文:レビュー本文の怪しさ、レビュアー自身の怪しさなど
これら6項目にそれぞれ複数の詳細なパラメータがあり、各パラメータに10段階程度の判定基準があるとのこと。機械学習(AI)も活用し、個人の好みよりレビューの自然、不自然さを分析できるようにしているとユウさんは説明しています。
サクラチェッカーには、業者がやらせレビューを依頼する不正レビューグループに潜入して得た知見が活用されています。ユウさんは数十のグループに潜入。レビューグループには外国人(留学生っぽい人)ばかりでなく日本人(副業したい人、主婦など)も参加しており、手軽なバイト感覚の人が多い印象だったといいます。
外国人ばかりだと思っていたら意外と日本人が多かったことが印象に残ったとユウさん。「日本人向けのレビューグループに2万人ユーザーがいたのはビックリしました。着想当時は怪しい日本語を見抜けば良いかなと思っていたのですが、ここで潜入したことにより思ったより日本人が多いことが分かったので、他の見抜くべき特徴をいろいろとつかむことができました」
サクラレビューは増えているのかを聞いたところ、「数そのものはアマゾンが削除しているのでほぼ変わらないか減少傾向にあります」とユウさん。しかしレビュー自体が巧妙化して見分けづらくなっているとのこと。カテゴリーによって差があり、サクラレビューが全くないカテゴリーもあれば、かなり多いカテゴリーもあると述べています。
特にサクラレビューが多い商品カテゴリーは「イヤフォン」「モバイルバッテリー」「PC周辺機器」「ゲーム周辺機器」「美容系家電」「折りたたみ傘」「枕」などさまざまで、比較的製造しやすいものに多いといいます。サクラチェッカーではトップページで「高サクラ度カテゴリー」としてまとめられており、サクラ度が高い商品カテゴリーのページでも「サクラ多数のカテゴリ!製品選びに注意が必要」というメッセージを掲載して注意喚起しています。
サクラレビューを見分けるにはどこに着目すればいいのか、ユウさんに聞きました。サクラチェッカーがまだ対応していない他の通販サイトでも参考になりそうです。
・写真に過度な演出があるもの
商品の写真に文字やグラフィックなどの演出を加えたもの。メインの商品画像にこうした要素を入れるのはガイドライン違反となります。
・商品名が異常に長く、メーカー名が入っていないもの
Amazonのルールでは、商品名の長さは全角50文字以内(スペース含む)でメーカー名・ブランド名を記載しなければなりません。商品名が異常に長いものやメーカー名がないものはルール違反となります。
・レビューの分布に偏りがあるもの
星5つの高評価レビューにだまされた購入者が星1つの評価をつけるので、レビューの分布が極端になります。
「明らかにオカシイ日本語もありますが、最近は巧妙でしっかり見ないと見抜きづらくなってきています」とユウさん。Amazonもこういったレビューは結構削除しているそうです。
そのほか、ショップレビューの評価やショップレビューの中に怪しい日本語はないか、レビュアーのプロフィールを見て同じような商品ばかりに5を付けてないかなどがポイントになるといいます。
ブラックフライデー、サイバーマンデー、お歳暮、ボーナス商戦、クリスマスプレゼント……何かとネット通販を利用する機会が増えるこの時期、だまされて低品質な商品を買ってしまわないよう、あやしいレビューには気を付けたいものです。サクラチェッカーはその一助となってくれるでしょう。ユウさんは、今度もサクラチェッカーの精度向上や細かい機能追加を行っていくとしており、さらなる向上に期待です。
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