Image: Sam Rutherford/Gizmodo US

無料でできることから、新ハード導入まで。

いよいよ海外で「Google Stadia」の正式サービスが開始しました。Stadiaは「クラウドゲーミング」のイノベーターに化ける可能性を秘めており、ギズモードでも発表から追いかけてきました。Stadiaに関する考察は以下の記事をどうぞ。

Googleの新ゲームサービス「Stadia」まとめ:これは歴史に残るぞ

そして、Stadiaをちゃんとプレイするためには十分なネット接続速度が必要です。いつか来る日本ローンチのために、Stadiaを使うのに必要な条件と、それを揃えるための方法をまとめます。

最低は10Mbps

Google Stadiaをフルに楽しむために必要なことは、動画ストリーミングよりもちょっと複雑です。Stadiaユーザーコントローラーからの入力を認識し、それをサーバ上で動いているゲーム内で処理し、その結果をあたかもラグなんか存在しないかのように素早く返さなくちゃいけません。

そのために必要なネット接続速度は、ゲームプレイするときの動画の解像度によって決まります。たとえばエントリレベル720p・60fpsステレオサウンドストリーミングだと、必要な下り速度は10Mbpsです。

20Mbps出せれば、1080p60fps・5.1サラウンドサウンド・HDR処理が可能になります。さらに最高レベルは4K・5.1サラウンド・HDRですが、それには35Mbpsかできればそれ以上が必要です。

ユーザーが自分で接続速度を確認できるようにGoogleこちらページを提供しています。同じ環境でテストしても結果は微妙に変わるので、何回かテストして平均を見るといいです。またはNetflixFast.comでも同様のチェックができるし、その筋御用達のOoklaのSpeedtestでもできます。

Image: Gizmodo US

テスト結果が思わしくなくても大丈夫。あなたはひとりじゃありません。25Mbps以上出せる個人宅は米国だと5世帯にひとつしかないそうで、つまりGoogleのおひざ元でもStadiaを4Kで快適に使える人は少数派なんです。一般に米国より日本のほうがネット接続が速いので、いつ来てくれてもいいと思うんですけどね…。

ともあれ、ネット接続速度はこれからも速くなっていくはずです。Googleいわく、彼らのアルゴリズムには適応性があるので、10Mbpsでも1080pプレイできるかも可能かもってことですし、アルゴリズムもこれからさらに進化して効率良くなっていくはずです。モバイルでも5Gが始まりつつありますし。

ネットを高速化するには?

・プランを変える

ネット接続速度はインターネットプロバイダーが制御しているので、高速化したければより速いプラン乗り換えしかありません。もしインターネットプロバイダーに10Mbpsを超えるプランがなければ、Stadiaは最小限でしかプレイできません。でもプロバイダーの速度には問題なくて、あとは自分側で可能な限り速くしたいという場合、いくつかできることがあります。

・有線で繋ぐ

まず考えるべきは、Wi-Fiじゃなくてイーサネット(LAN)接続を使うことです。LANケーブルとPCを繋ぐとなると、家具の裏を通したり、デバイスの位置を調整したり面倒かもしれませんが、その価値はあります。ルータにLANケーブルを直接挿して、ラップトップまたはデスクトップコンピューター、もしくはGoogle Stadia Founder's Editionに同梱のChromecast Ultraにつなぎます。

ここ何年か、Wi-Fiのほうが場所を選ばないし、普段使いには十分な速度も出るしで、家の中でのネットWi-Fiデフォルトになっていたかと思います。でもやっぱり有線のほうが速いし安定していて、かなりの違いが出ることも多いです。他のデバイスとか壁とか電子レンジといった、周りのものに影響されません。Stadiaも、Wi-Fiだと720pだけど、有線なら1080pプレイできる、ってことになるかもしれません。

・PLCアダプターを使う

有線といえばPLCアダプターも、イーサネットほど速くはないですが検討の価値があります。PLCアダプターは家の中の電気配線経由で通信する仕組みで、普通の家ならほとんどの場合使えます。ただPLCアダプターがWi-Fiより速いかというと、それは環境によりますPLCアダプターの速度は、電気配線の組み方、そこにかかる負荷、家のレイアウトといった条件で変わります。まずテストしたほうがいいので、返品できる条件でアダプターを購入しましょう。

・シンプルにルーターを近くに置く

どうしてもワイヤレスにこだわるなら、Stadiaプレイに使うコンピューターやTVをなるべくルーターに近いところに置きます。そのためにソファとテーブルの位置を入れ替えるとか、の模様替えが必要になるかもしれません。理想的には、ルータデバイスは同じ部屋の中に置いて、その間に障害物がないようにしたいです。

・5GHz帯を使う

ここ数年のデュアルバンドルーターを持っている人なら、2.4GHzと5GHzどっちがいいかという問題がありますが、Stadiaに関しては5GHzがおすすめです。通信範囲は2.4GHzより狭いですが、速度は速くて干渉を受けにくいからです。なのでルータデバイスを近くに置けるなら、5GHzの恩恵を受けられるはずです。ただ、ルータデバイスによっては、自動で2.4Ghzか5GHzのうちシグナルが強いほうを自動で選んでくれることもあります。

・802.11ac対応のルーターに買い換える

古めのルータを使っている人は、最新最速の802.11ac規格準拠のものに買い換えがおすすめです。Stadia Founder's Editionに付いてくるChromecast Ultraも、この規格に対応しています。ルータを換えても家に来るまでの接続速度は変わりませんが、家の中での速度は可能な限り最速になります。その他Wi-Fi環境を改善する方法は、こちらにまとまっているのでご参考までに。

Image: Alex Cranz Chromecast Ultra。これを繋げればテレビでもStadiaが遊べる

・他のデバイスのWi-Fiを切る

もうひとつできるシンプルな対策は、Stadiaゲームするときには子どもNetflixを見せない、とかです。Netflixに限らず、ルータにつながってる他のデバイスをなるべくオフラインにしたほうがいいです。

・最後にメッシュネットワークは期待できない

メッシネットワークWi-Fiの死角をなくすのに役立ちますが、速度という意味では必ずしも改善しません。なのでメッシネットワークを導入したとしても、いきなり爆速になることは期待しないほうがいいです。それより、単にデバイスルータに近づけるほうが有効なはずです。

最後に、ルータを移動するとしても、何らかのハードウェアを買うとしても、どの方法も実験的になるので、どれが必ず効く、一番効くということはありません。もしかしたら結局はルータの近くに移動するっていう、お金のかからない方法が最善になるかもしれません。

環境を整えて、Stadiaの来日に備えましょう!