キッチン収納で多いのが、食器棚のスペースが狭くて取り出しにくいというお悩み。

「そこで提案したいのが、無印良品のファイルボックスを使った収納です」。ライフオーガナイザーで整理収納のプロ・田川瑞枝さんに、その便利な使い方を教えてもらいました。

無印良品のファイルボックスで「食器棚が使いにくい」がなくなった!

無印良品のファイルボックスはキッチンでも使える!

無印良品のファイルボックス

無印良品の「ポリプロピレンファイルボックス」は、書類整理に便利なアイテムですが、なにも書類入れにこだわることはありません。キッチンをはじめ、家じゅうの収納に使えます。

サイズ展開も豊富で、従来のA4サイズだけでなく、半分の高さのものもあって、これが食器収納に重宝します。

「ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ・1/2」。幅も、10㎝、15㎝、25㎝とサイズ豊富にそろっています。

無印良品のファイルボックス

わが家のキッチンは、ワイヤーラックを使ったオープン収納で、ここに、高さ1/2サイズのファイルボックスを置いて食器を収納しています。

A4タイプだと高さがあるため、中におさめた食器を取り出すのが大変でした。この1/2タイプは、食器を取り出しやすいうえに、しまう食器の幅に合わせてボックスを選べば、ピッタリおさまって仕切りも不要です。

オープン収納は、使いやすい反面、まる見えになるのが難点ですが、ファイルボックスに入れることで、見た目がバラバラの食器の目隠しにもなります。

食器を家族ごとのセットにして収納すると便利

食器棚の収納は、ご飯茶碗はご飯茶碗で、お味噌汁用のお椀はお椀で、丼は丼など、食器の種類ごとに重ねている方が多いかと思います。

用途別の食器を家族の人数分重ねて収納すると、メニューごとに取り出すのは簡単ですが、家族が自分の食器を取り出すときにはちょっと不便。たとえば、自分のお茶碗を取り出したいときに、まず上にあるお茶碗をどかして…と作業数が増えるので面倒です。

無印良品のファイルボックス

これを解消するために、わが家では一人分ずつをセットに。イッタラのボウル、丼、お椀、お茶碗というワンセットを、家族ごとの場所を決めて収納しています。

食べるとき、洗って戻すときに、自分の食器の置き場がわかっていれば、どこから取り出せばいいのか、どこに戻せばいいのかすぐにわかるので、小さい子どもでもお手伝いが簡単にできます。

イケアの食器立てをプラスしてもっと使いやすく

無印良品のファイルボックス

食器を立てて収納するときに、お皿立てを使いますが、これもオープン棚にそのまま置くより、ボックスの中に入れることで、見た目がすっきりして統一感が出ます。

無印良品のファイルボックス

イケアのお皿立ては、ファイルボックスにジャストサイズでおさまります。小皿が取り出しやすく収納できました。

無印良品のファイルボックス

ステンレス製の鍋ぶたオーガナイザーも、ボックスにIN。

無印良品のファイルボックス

わが家では、ふりかけなどの食材を立てて収納。取り出しやすくて戻しやすく、使い忘れもなくなります。

ファイルボックスを使えば食器の落下防止にも

私は北海道に住んでいて、転勤先で大きな地震を何度も経験しています。そのたびに、気に入っていた食器が割れるという悲しい思いをしました。そこでわかったことは、地震の揺れで食器は滑り出すということ。扉のないオープン収納では、なおさら落下の確率は高くなります。

この収納にしてから、地震の揺れでもお皿が落ちることがなくなりました。ファイルボックスが枠になっていることと、食器の重さがあるのでボックスがずれません。これはうれしい発見でした。もちろん、お宅によって状況は違うので、本格的に地震対策をするのであれば、それぞれの家にあった対応が必要になるとは思います。

 

無印良品のファイルボックスは、素材がしっかりしているので強度も〇。デザイン性も高いので、並べるだけで見た目も美しい収納になります。ぜひ試してみてください。

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