21日、大阪府福島区のJR大阪環状線福島駅で、11歳の男児に暴行を働き怪我をさせたとして、33歳の男が逮捕されたことが判明。その行動に怒りの声が相次いでいる。

 男は今月3日午後8時40分頃、福島駅のホームでベンチに座り、母親と向かい合いって会話していた大阪府堺市在住の11歳の男児に対し、突如「うるさい」と叫びながら首付近を回し蹴り。そのまま電車に乗って逃走した。被害を受けた男児は唇を切り、前歯が折れるなど全治10日間の怪我を負った。

 事件発生後、警察が捜査を開始。防犯カメラの映像などから、大阪市住吉区の防水工アルバイトの関与が浮上し、傷害の疑いで逮捕された。男は容疑を否認しており、「思い出すことができない」などと話しているという。なお、その映像には、男児が強烈な勢いで蹴られる様子が映っていた。

 耳を疑いたくなるような事件に、ネットの反応も厳しい。男については「思い出すことができないなら蹴りを入れればいい」「危ないやつ過ぎて怖い」「回し蹴りする力が有り余っているなら正社員で働けよ」と怒りの声が。

 さらには、「頭部を狙っているのは殺しに行っているということ。許せない」「子供とは言え前歯が折れるとは相当。空手の有段者だったのでは」という声や、「単純に弱い者にしか立ち向かえない人間」「子供にしか強く出られない男だったんだろう」との指摘もあった。

 たとえ子供が騒いでいたとしても、大人がそれに対し暴力で黙らせる行為は犯罪であり、何よりも卑劣である。しかも、暴行後電車に乗って逃げたうえ、逮捕されてもシラを切るとは呆れるばかりだ。

 この事件に対し、「電車などの公共の場では、親も子供を静かにさせようと努力はしています。ただ、言うことを聞いてくれない場合もある。私も経験がありますが、そんな時の周りの目はすごく冷たく感じます。中には、子供をあやすように話しかけてくれる人もいましたが…。蹴ってくるなんて、親としては考えられないですよ。首を蹴ったなら、殺人未遂罪でもいいんじゃないですか」という、幼い子を持つ女性の体験談もある。

 許せない男の行為。猛省を促したい。

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