日本を訪れる中国人観光客の増加は、訪日経験のない中国人にも「日本を身近に感じる接点」を増やすという影響を与えているようだ。中国メディアの今日頭条は17日、リピーターとして何度か日本を訪れているという中国人の体験を紹介する記事を掲載し、「日本は道に迷う心配をする必要がない国」と論じた。

 記事の中国人筆者は、「自分の周囲でも日本を旅行で訪れたという人の話をしばしば耳にするようになっている」と紹介し、なかには毎年、または年に数回、季節を変えて日本を訪れる人までいるほど、中国人にとって日本は身近な旅行先となってきていると紹介した。

 日本旅行の体験談を耳にした中国人のなかには、周りに影響されて「自分も行ってみたい」と思う人も多いようだが、記事は「日本語が話せない人のなかには、滞在中に道に迷うなどのトラブルを心配する」人もいると紹介。だが、実際には「日本ではいたる場所に『漢字』による表記があるので、迷子になる心配はいらない」と紹介。日本語であっても、中国人は漢字を見れば大体の意味を推測できるため、初めての日本旅行であっても親近感すら感じられると伝えた。

 たとえば、チケット売り場で「大人、小児」と書かれているのを見れば意味を理解できるし、地名や駅名の漢字は「日本語として読めないとしても記憶できる」ため、乗降の際に間違えずに済むと説明。さらに「日本人は親切なので、助けを求めれば真摯に対応してもらえる」という体験談も付け加えた。

 記事も指摘しているとおり、近年は毎年のように日本を旅行で訪れるリピーターの中国人客も増えている。中国では日本で休暇を過ごす芸能人も多く、ネット上に溢れる日本旅行の体験談や良好なクチコミが日本を訪れる旅行客を増加させるという好循環を生み出しているといえそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国人にとって「日本は道に迷う心配をする必要がない国」=中国メディア