Video: LabPadre/YouTube

ある程度、想定内の失敗だったようです。

かねてからテキサス州にある、SpaceXのボカ・チカ試験飛行場でテストを行ってきたStarship Mk1試作機が、水曜日の午後に起きた爆発事件を受けて正式に終了してしまいました。

圧力試験をしていた

SPACEFLIGHT NOWによりますと、次世代型再利用ロケットは、圧力試験のために液体酸素を燃料にしたのですが、試験台で爆発したとのことです。この事故は11月20日、現地時間の16時30分頃に発生。負傷者は報告されていません。

YouTubeチャンネルLabPadreが、ボカ・チカからの生配信映像を投稿しています。そこには爆煙と共にロケットの天井部分が吹き飛び、地面に急降下している姿が捉えられています。

チャンネルを運営しているのは、家の裏口から試験飛行場が見えるというマリアポインターさん。ほぼ同じ動画をTwitterで宣伝しています。

信じられない!! SpaceX Starship MK1が爆発しました! テキサスのボカ・チカで。私たちは正当な理由でYouTubeから生配信しています

SpaceXが構想しているように、Starshipは再利用可能な発射システム第2段階(第1段階はスーパーヘヴィー・ロケット)として機能すると同時に、単独の宇宙船としても機能する、2台1組の乗り物として作られています。ロケットは、人や荷物を地球の軌道、月、火星に運ぶように設計されており、高さ50mStarship100人以上の乗客を乗せることができます。

フォロワーからの質問に答え、Mk3開発を公表

イーロンマスクツイートにより、レトロ・フューチャリスティックステンレス鋼のMk1試作機は、引退することが判明しました。フォロワーによる「この爆発を機に、Mk1を修理するのではなく、更に精度を高めたMk2や3開発に移行した方が良いのでは? Mk3の開発に乗り出したりする?」との質問にこう答えています。

もちろん、Mk3のデザインに移行するよ。これは製造経路を探索する価値はあったけど、飛ばすためのデザインはまったく異なっていたんだ

Gizmodoに寄せられたメールの内容では、SpaceXがこの事故をあまり苦にしていない様子が伝わってきます。

今日のテストの目的は、システムに最大限の圧力をかけることだったので、結果は全く予想外ではありませんでした。負傷者もなく、深刻な損傷もありません。

イーロンツイートしたように、Mk1は製造経路を探索する価値はありましたが、飛ばすためのデザインはまったく異なっています。もうこの試作機をテスト飛行させない決定が下りており、チームMk3の開発に焦点を当てています

SpaceXは、この事故が開発の遅れに繋がるのか、あるいはSpaceXが最近発表した、「Starship2022年までに月に貨物を届けることができる」という言葉に影響を与えるのかなど、さらなる情報提供はありませんでした。

アルテミス計画のためにも

NASAは最近、2024年までに人類を月に帰還させることを目指す「アルテミス計画」を支援するべく、SpaceX社を含む5社を月への荷運びをするために入札できる候補に加えました。

かつてイーロンも言っていたように、このような劇的な失敗は実際には良いことです。将来のもっと繊細な開発段階で起こるよりも、今何か悪いことが起こった方が良いのです。

SpaceXエンジニアデイヴィッド・ガイガー氏いわく、SpaceX社は「テストテストテストテストテストに基づいて成り立っている」そして繰り返し開発する力を持っている、とも。Starshipの次のバージョンに期待しましょう!

Source: SPACEFLIGHT NOW, SPACE.com, YouTube (1, 2) , Twitter (1, 2), NASA, mindk