映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作で使われ、爆発的に有名になった車“デロリアンDMC‐12)”の開発の裏側を描いた映画『ジョン・デロリアン』より、伝説の車“デロリアン”やGTOなど数々の名車が登場する劇中カットが解禁された。

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 仕事と美女を愛し、派手なセレブ暮らしを送ったジョン・デロリアン。しかし彼の理想と夢を注ぎ込んだDMC‐12が生産されたのはわずか3年半で、自ら立ち上げた自動車メーカーも倒産してしまう。会社の没落を決定づけたのは、社長のジョンが麻薬取引で逮捕されるという一大スキャンダルだった。

 本作は、天才的自動車エンジニアでありながら破天荒な人生を歩んできたジョン・デロリアンの、最も激動だった時期にフィーチャーした初めての伝記的映画となっている。

 ジョンは大胆かつ斬新なアイデアで1960年代の米自動車業界を席巻し、史上最年少で大手自動車会社の副社長に抜てき。シボレー・カマロダッジチャレンジャーフォード・マスタングなど、現在にもその名を残す数々の名車の基盤を作り上げ、今なお世界中から愛される伝説の車を生み出した。

 本作には、彼が生み出した車“デロリアン”やGTOと言った数々の名車が登場する。撮影時には本物の“デロリアン”を使用しており、現在のオーナーたちによって完璧に整備された30台以上の“デロリアンDMC‐12)”が勢ぞろいしたとか。プエルトリコで行われた撮影のロケ地には、80年代に建てられた邸宅が多く残る地区が選ばれ、古き良き米国の雰囲気を見事に再現。邸宅の前に駐車されているだけでもさすがの美しさを放つ“デロリアン”が目を引く一方で、撮影スタッフは現地で古いポンティアックGTOも見つけ出した。これは劇中でジョンの友人として信頼を得ながらも麻薬取引に巻き込むジム・ホフマンの愛車として使われている。

 場面写真では、今ではなかなかお目にかかることはできない“デロリアン”はもちろん、GTOに乗車してドライブを楽しむ登場人物たちなども捉えている。街中を走る真っ赤なGTO。特徴的なガルウィングドアを開き、堂々たる姿を披露する“デロリアン”。さらに、劇中リー・ペイス演じるジョンが、“デロリアン”の夢を語り、そのデザインをしたためたデッサン画などが切り取られている。

 映画『ジョン・デロリアン』は12月7日より全国順次公開。

映画『ジョン・デロリアン』場面写真 (C) Driven Film Productions 2018