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マクラーレンF1+BMW

マクラーレンF1のデザイナーゴードン・マーレーは、その究極のスーパーカー向けエンジンに関してF1時代の伝手を利用することにし、BMWに専用設計のV12エンジン製作を依頼している。

当初、リッター当り101psを発揮する6.0Lエンジンというのが要求仕様だった。

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マクラーレンF1+BMW

BMWではこの要求に忠実に応えたわけではなかったが、その替わりにリッター当り105psを発揮する6.1Lの48バルブV12エンジンを創り出している。任務完了だ。

当時マクラーレンF1チームホンダタッグを組んでおり、BMWエンジンの採用というのは大胆な決断だった。

それでも、10年以上後にブガッティ・ヴェイロンが登場するまで、F1はスーパーカーパフォーマンスにおけるベンチマークであり続けたのだから、その決断は報われたと言えるだろう。

ミニ+プジョー

BMWがこの「新型」ミニにどれほど英国風味を与えようとしているかを考えると、2006年に登場した2代目プジョー由来のエンジンを採用したことは皮肉な結果と言えるかも知れない。

1.4Lと1.6LでそれぞれN14とN18と呼ばれたこのエンジンは、当時のプジョー208やその他PSAモデルが搭載していたものと同じだった。

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ミニ+プジョー

BMWでは英国流の信頼性を与えるべく、ハムズホールにある工場でこのエンジン生産を行っている。

クーパーS向けにターボバージョンを登場させる一方、2011年からはBMW 116iと118iもこのフランスユニットを採用していた。

パガーニ+AMG

安価に巨大なパワーを手に入れる方法として、イタリアスーパーカーメーカーでは自社設計か、さもなければ米国にその調達を頼ってきた。

だが、パガーニは米国ではなくドイツに目を向け、初のモデルゾンダC12にAMGエンジンを選択したのであり、このパートナーシップは20年を経ても依然として緊密な状態を保っている。

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パガーニ+AMG

C12の開発には6年の歳月が必要だったが、メルセデスがこの計画に加わったのは1994年のことであり、このエンジンゾンダと、スーパーカーメーカーとしてのパガーニ誕生に大きな役割を果たしている。

AMGチューニングを手掛けた444bhpを発揮する6.0L V12エンジンは5速マニュアルギアボックスと組み合わされ、C12を4.0秒で97km/hまで加速させるとともに、最高速185mphに達していた。

後にはさらに排気量を拡大することで、さらなるパフォーマンスを手に入れている。

レンジローバー P38A+BMW

1970年の登場から、レンジローバーと言えば滑らかに回るローバーV8が不可欠の存在だったが、2代目となるP38Aではその車重に見合ったディーゼルエンジンが必要とされていた。

いまではクラシックレンジと呼ばれる初代で使われていたイタリアのVMモトリ製ディーゼルや、当時の200と300TDiでは力不足だったために、ランドローバーではBMWが5シリーズで採用していた2.5Lの排気量を持つ6気筒に目を付けている。

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レンジローバー P38A+BMW

この6気筒エンジンによって見事な洗練性がもたらされることとなったのだから、その決断は賢明なものだったと言えるだろう。

さらに、この決断が予見したかのように、1994年にはBMWランドローバーを買収したことで、P38Aに対するこのエンジン供給を疑う声はまったく聞かれなくなっている。

BMWエンジンは、3台目となるL322型レンジローバーの初期モデルでも採用されていた。

サーブ99+トライアンフ

1960年代、サーブは当初登場間近の99用に自らエンジン開発を行っていたものの、コストが高すぎるとしてその開発を断念している。

英国企業のリカルド社がサーブのためにエンジン開発を進めていたが、同時に、彼らは傾斜して搭載することでエンジンルーム内での全高を抑えることの出来る、トライアンフの新型スラント4エンジンのことも知っていた。

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サーブ99+トライアンフ

リカルドがサーブとトライアンフを引き合わせると、1968年には1.7Lの排気量を持つスラント4エンジンを積んだ99が誕生している。

サーブのトランスアクスル式ギアボックスと組み合わせるには、エンジンの向きを180度回転させるとともに、ウォーターポンプの登載位置もエンジン真上に変更する必要があった。

合計で58万8643台の99と2万5378台の90、そして1万607台のターボモデルが生み出されている。

サンヨン・ムッソー+メルセデス・ベンツ

サンヨン・ムッソーと言えばランドローバージープなどのライバルと比べ、なによりも圧倒的に安価な価格が魅力のモデルだったが、そのボンネットの下にも秘密兵器を隠し持っていた。

その秘密兵器こそが、メルセデスエンジンであり、そのバーゲンとも言える価格に見合わぬ活発さを、ムッソーに与えることに成功していた。

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サンヨン・ムッソー+メルセデス・ベンツ

最初に搭載されたメルセデスエンジンは、Eクラスタクシーで使用されていた2.7Lの排気量を持つ4気筒ターボディーゼルであり、ムッソーではパワー不足と盛大なサウンドをまき散らすだけだったが、3.2L直列6気筒エンジンメルセデスからもたらされると事態は急変している。

突如、ムッソーは実際に購入することのできるなかではもっとも機敏なSUVの1台となり、0-97km/h加速を8.5秒でこなして見せた。

さらにメルセデスではムッソーが引退するまでの1997年から1999年にかけて、2.3Lガソリンエンジンも供給していた。

トヨタGT86+スバル

トヨタGT86(日本名:86)とその姉妹モデルであるスバルBRZの誕生までには、多くの議論と検討が行われている。

トヨタスバル株を購入していたものの、当初スバルエンジニアたちはこのスポーツカープロジェクトに懐疑的だったと言う。

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トヨタGT86+スバル

それでも彼らはこの計画に引きこまれ、スバルお得意の水平対向4気筒エンジン開発に手を貸すこととなった。

スバルではFA20、トヨタでは4U-GSEと呼ばれるこの2.0Lユニットでは、スバルパフォーマンスモデルではお決まりのターボ過給ではなく自然吸気を選択しているが、それでもパワーは197psに達しており、リア輪のみを駆動することで、見事なハンドリングをも実現している。

このエンジン形式がスバルの伝統に深く根付いたものであることを考えると、世界販売台数でGT86がBRZを上回っている状況というのは、彼らにとってほろ苦いものかも知れない。

ボルボ360+ルノー

ボルボコンパクト300シリーズサルーンとハッチバックモデルに搭載されたルノーエンジンはひとつでもなければふたつでもなく、3つも存在している。

そのなかで最小排気量となる1.4Lガソリンエンジンパワーはわずか72psに留まっており、ややパワフルな83psを発揮する1.7Lも存在したが、ボルボではいくつかの市場向けには触媒をプラスすることで、75psにパワーを抑制したバージョンまで用意していた。

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ボルボ360+ルノー

1984年には、1.7Lターボディーゼルエンジン300シリーズ向けに登場しているが、英国で販売されることはなかった。そのパワーは驚愕の54psというものだったのだから、1989年にはラインナップから姿を消したのも当然だろう。

300シリーズはトータルで110万台を売り上げているが、そのほとんどがルノーエンジンを搭載したモデルだった。


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